Monday, February 19, 2007

 

リタイヤ後の健康

リタイヤ後の健康

カタマランの進行状態は 「ぼちぼち」と言ったところで、平均的に天気は良いのですが、午後になると夕立のような雨が降り、丁度やり始めている仕事に邪魔をするので今一作業が進まないのが現実です。

そこでガレージに戻り下準備をやる日が多いのです。未だ、風の為に受けた一つ目の船体のダメージを直していないのだけれど、天気を見ながら二つ目の船体造りを始めようと思っており、今、又、テント小屋作りを始めた所です。
 
こんな状態が続く中で突然病院からお呼びが掛かりました。二年ほど前から 「腎臓がどこか悪いのではないか?」 との疑いがあり、検査してもらっていましたが、特別悪いところも見付からず、妊婦が見てもらうスキャンで腎臓の写真を撮り調べてもらっていたのです。
検査する人が言うには 「おなたは何処も悪くはない」と(この忙しい時に二回も調べさせて何しに来たのだ)とでも言いたげに 「早く帰れ」と言った様子で告げられる。

告げられた本人は困ったな~ 「調べましょう」 といったのは係りの医者なのに、迷惑そうに 「何処も悪くはないのに二回も調べさすな」と追い返えさせられる。本人は喜んで良いのか悪いのか? 「でもどこも悪いところはないと言われたんだからキット直ったんだ」
と喜び、家に戻り3年ぐらい止めていた酒をお祝いに少し飲む。食事も徐々に元のように食べ始めた。

それから、数ヵ月後の今、病院から又お呼びが掛かり、「検査の結果がわかったのだ」と病院に行くと、何処も悪い所が無いはずと思い安心していたが、腎臓の専門医という医者が言うには 「貴方の腎臓は75%働いていない、至急ワイカトの病院に行き専門の医者や栄養士達グループに指導を受け治療するように」 と告げられる。

「うそ~」この医者は私に嘘を言って脅かして居るんだろうと信じられない私自身であった。
考えて見ると腎臓と言うのは人体のフィルターであり、一旦目詰まりを起こした腎臓は取り替えるしか道は無い、医者が言うには放っておくと後2~3年の命だそうだ。

「あっ」と驚き返す言葉が出ない私は、医者が説明する話しを英語で聞きながら、サッパリ何を言っているのか?わから無くなりうろたえるような他人事のような気分であった。
腎臓が悪いと言っても、腎臓病というのは自覚症状の無いのが特徴で、私自身はピンピンしており元気ですのでどうも信じられない。

敢えて考えると少し疲れやすいかな~と言ったところで本人は特別感じていない。「キット頭が鈍感なんだろう~」 
「死」の宣告をされたようにも見えるのだが気が付かない。
医者もケロッとした顔をして言うには 「腎臓を取り替えればよいのだ」などと他人事なので平気でのたまう。 

90%ぐらい悪くなると人工透析か腎臓移植しかない。私としては腎臓移植を希望するがドナーが居るかどうか? が 「運、不運」を決めるポイントだと思う。
腎臓移植を待っている人が多くいる中で、私の細胞と血液型が一致する腎臓が手に入るのか?この辺が未知であり、宝くじのように感じるところです。どんな時でも新しい体験と言うのは刺激的なものですが、今回もカナリ刺激的でマンネリ化した毎日の生活に変化を与えています。

こうなったからには受けて起つしかなく 「矢でも鉄砲でも持って来い」と居直る。と言いつつ心ではいったいこの先どうなって行くのだろうと心配しているところです。
私も今年で60歳になってしまいます。もうそろそろこの世より知り合いの多い 「あの世」へ行く歳かな~などと考えています。

まあ~運が良ければ 「再起復活線で勝ち残れるかもしれない」がどうなりますやら?。
120何歳まで長生きできると言う話しが世の中を騒がして居りますが、私の考えでは 「我々団塊の世代は長生き出来ない」と考えています。

今、長生きしているお年寄りは、昔から綺麗な空気を吸いよく働いて体を動かし、貧しかったから粗食に耐えて過し、戦争で多くの人達が滅び生き残った人達であり、その中でも健康を維持した人達が生き残っていると思われるのです。それも女性が多いのです。
我々団塊の世代は、成長期に汚れた空気を吸い、工場で作られた食物を食べ、楽な生活をして育って来ており、人口も異常に多く、
ネズミの繁殖ではないが集団で種族は減っていくと思われるのです。

この話は前にも書いたのですが、
産卵時期の鱒釣りに行くと産卵を終わったメスの鱒達が浅瀬に並んで上流に顔を向け、上流から流れて来るエサを待っている姿が見られます。
決まってメスの鱒です。オスの鱒は必死で次の世代のため産卵床をシッポで堀り、メスに産卵させ、その上から精子をばら撒きます。
その後小石をシッポで産卵床に掛け、外敵に産卵床を荒らされないように見張り、稚魚のハッチを待ちます。
そして疲れ果て死んで行くか川の流れに身を任せ流され湖に戻ります。

運の良いオスの鱒は生き残りますが多くは死んでしまいます。生き残るのは鱒の世界でもメスばかりなのです。この先世の中は女性ばかりに成るのでしょうか? 女性ばかりの世界、考えて見ますとぞ~っとしませんか。今でも何処へ行っても年老いた女性ばかりに成ってきたのにモット増えるのですよ。女好きの人には嬉しいかもしませんがね~。 「男は辛いよ寅さん」ですね~。
種族を維持するのに男はそんなに必要はないと思われるのが生物界でしょうね~。

確かに120歳まで生き残る人もいるかも知れませんが、宝くじの確立でしょう。
私自身もこのまま永遠に生きて行けると楽観的に思っていますがキットそれは不可能でしょう。
私は若い頃から世界中を旅行してきて、今このニュージーランドに住み着いていますが、どうも次の旅行はあの世に行くみたいですね~。

ところでこうなった以上、これからどうするか?と考えますと、やはり今やっているカタマラン造りを続け、病院通いをして再起復活線を勝ち残って行きたいと考えています。

ところで、昨日は久し振りに天気が良くうねりも無くなったのでカタマラン造りを休み鯛釣りに行ってきました。
総ての条件が良く魚も良く釣れ、今回も女房の方が大物を釣り上げました。
3キロの大鯛でしたがリールから釣り糸を半分ぐらい引き出され15分ぐらい掛かったのか?無事取り込むことが出来ました。
最近我々は小さなリールに8ポンドの糸を150メートル巻き、フライロッドを改造した細い竿で鯛釣りを楽しんでいます。昨日は20匹ぐらい釣り、一人9匹の決まりがあるので小さいのは逃がして持ち帰りました。

ちなみにニュージーランドでは27センチ以上の鯛しかキープできません。久し振りに冷蔵庫は鯛で一杯になっています。

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