Saturday, August 23, 2008

 

スローダウン

スローダウン

又、雨が降っている。毎週末になると強風を伴った雨が降る。ここ2日ぐらい晴れたと思ったら又雨。
我々のところは雨だけど山岳地は雪です。ニュージーランドのスキー場は例年1.5メーターぐらい積雪があると多い方ですが、今年は4.6メ-ターもあると報道されています。だからいかに天候が悪いかがわかると思います。

こんなに天気が悪くニュージーランドの経済が悪く物価が高騰するとカタマラン造りをスローダウンするしかない。
『私はカタマラン造りを挫折しました』と、以前コメントを頂いたことがあるのですが「私も同じ思いです」挫折する方がまともな人だと思います。
多分計算が出来、先のことを考えられる人でしょう。でも私は「バカ」なのでまだ諦めてはいませんが、少し今までのペースを落としてゆっくりと造って行こうと考え直しています。

もう10年ぐらい掛けて完成させようか??と思っています。『長生きするよ』と言われそうですが、多くの人達が望む老後の目的は「健康と長生き」ですのでこの目的に叶っているのではないか?と思っています。
スローダウンを一旦決めると気持ちがなんとなくノンビリとして、雨が降って居ても「今日は休みだな~」ぐらいに気楽に考えられるようになってきた。

丁度オリンピックなど行われているため見ていますと凄く強い人が勝ちを急いだり、点が取れなくて悩み出すと見る見る間に負けてゆく。ボール遊びに多いと思いますが、プレッシャーが筋肉を硬くして狂わしてゆく。
こんなとき少し休んだり、深呼吸すると又回復して元の試合が出来るようになる。

自分でやるとこんなことが見えないのだが、テレビで人がやっていると負けてゆく原因が見えてしまう。
カタマラン造りもキットこれと同じではないか?、私は今何故カタマランなど造っているかを改めて考えなければいけない時に来ている。
だからと言って急に挫折しても「何もすることが無く、生きる目的を失う」。

ここは深呼吸して少し休むべきだと考えるのです。
何もすることが無く「飲み食い」だけをしていると必ず生活習慣病になってしまう。
世界を旅行すると開発途上国の豊かな人達は「でっぷりと太っており」飲み食いする事や楽をすることが「豊か」と勘違いしている。
先進国の豊かな人はスマートで活動的な体型をしており、先進国の労働者達はでっぷりと太っていていかに盛んに「飲み食い」をしているかが感じられる。

今の時代、先進国では物が溢れなんでも僅かな金で買えてしまう事と、外食をする方が家庭で材料を買ってきて作るより安上がりの時代になってきている。
外食の食事は美味い事が「ウケル」理由であるため、塩、砂糖、油、脂、を多く使う。これが体を壊してゆく原因になる。
プロセスフードはこれに加えて防腐剤が使われており、この総てのカクテルが体を蝕みやがて病気になってゆく。
確かに年老いて痩せていると貧相に見えるが、健康に関してはこれが一番いいことだと思う。

「我慢する」と言う事は非常に大変な事です。せっかくこんなに何不自由ない生活が出来る時代になり「健康」のために我慢しなければいけない。「辛い、辛い」。
私は我々の同世代は「余り長生きできない」と思っています。もう一世代若い人達はもっと早死にすると予想しています。
もしくは薬浸け、寝たきりで生き延びる。
今長生きしているご老人は、戦争や粗食、烈しい労働、により多くの人達が淘汰されそれにも負けずに生き残った人達だと思います。

どんな生物界でも多くの種族は減りはしても滅びる事は少ないと思います。生物界の頂点に立つ「人間」と言う動物も同じでしょう。
「適度な運動、節制、ストレスのない生活、綺麗な空気と水」こんな生活をすることが理想です。
ニュージーランドは未だこんな生活が出来る国だと思っています。しかし少しずつ豊かさと交換にこんな素晴らしい生き方と環境が無くなって行くことが残念です。

だからカタマラン造りをスローダウンして「完成が遅れる事は」理想に叶っているかも知れませんね~。
こんなことを考えつつ、いま窓枠など作っています。窓の型に切り抜いた船体に内側から窓枠を取り付け、これに切り出したアクリル8ミリを両面テープとシーラントで貼り付けその上にモールディングを貼り付けると出来上がると思っています。

時間が掛かる仕事ですがガレージで出来るため、天気に左右されずに作れるので天候が良くなるまでこの様な仕事を見つけて楽しんでいようと思っています。
スローダウンすると言っても今、カタマランを考えながら造っている事は大変楽しい時間を持っていると思っていますので、私にとってこの素晴らしい時間が長く続く事は幸せがいっぱいあるということになります。「長生きするよ!」。「バカは、長生きするよ」。と言う事は「賢い人は、早死にするよ」?。

Wednesday, August 13, 2008

 

天候待ち

天気待ち

今年の冬は過去にないほど雨が降り続いています。オーストラリア沖の海水温が何故か高くなっているらしく、その影響で例年になく台風並みの低気圧が発生しており毎週ニュージーランドにやってきています。それも冬の真っ最中に!
海で何人か死に、陸でも何人か死に、ニュージーランド中がけ崩れが起こり大変な冬になっています。

今どき、こんなことを書いても当たり前ぐらいにしか感じない狂ったような気候ですが、これまた当たり前のことを書いていると自分でも感じるので何か?いい事を書きたいと思います。

この様な荒れ模様の天気が続くとたまに晴れて雲の切れ目から久し振りの太陽が現れると何と嬉しく感じることでしょう。
太陽の光は暖かく寒さに震える我々を心から幸せにしてくれる。

この太陽も夏になると暑くて我々を焼き殺すのではないか?と思うぐらいに変ってしまう。人間も勝手なものですね~。
こんなことを書いている今日も雨が降っています。まだ水害で溢れたままのところもあるとテレビで映されています。

おかげさまで我々の住むタウランガは災害の少ない気候の温暖なところですのでたいした被害はありません。「早く冬が終わってくれないかな~」と、仕方なく毎日ノンビリと過しています。でも二日も家に閉じこもっていると退屈して来るので何か出来ることを探してはチョコチョコと仕事をしているのです。
この調子では暖かくなるまでカタマラン造りは余り進まないようです。

急ぐ事はないと思う反面気持ちが何故か?あせる今日この頃です。

ところで先日香港からメールが届きました。用件は別にしてこの人はオーストラリア国籍で香港に長く住んでいる人らしく、カタマラン46フィートで世界一周して戻ったばかり、今本を書いていると言う事でした。世界一周を1年と7ヶ月で回ってきたそうです。
こんな事を聞きますと世界を回っても1年と7ヶ月しか掛からないのだから、余り早くカタマランが出来たとしても老後の有り余る時間をどうして過せばいいのか悩んでしまうので、ノンビリとカタマランの大きなプラモデル造りを楽しんでいた方がキット充実した時ではないか?などと考えています。

多くのヨットマンを見ていますと3年ぐらいセーリングを続けると陸に戻りたくなってくるようです。3年も経つとセーリングや熱帯の生活に新鮮さが無くなり陸が恋しくなってきます。
だから我々も3年ぐらいを目標にセーリングを考えていますが、セーリングに出る為に身辺整理をして出ますので、又陸に戻ろうとするとヨットを売ったり住む場所を探したりとこちらの方に時間が掛かるのが一般的です。

でもどうせ陸の生活に戻るのならこのまま陸に住んでいればと自問自答するのですが、幸せな陸の生活は余りにも変化に乏しく退屈である事と、このままここで死に絶えるのなら残りの人生を思い切って色々な事をして多くの変人達に会って?馬鹿な話しでもして老後を過したいと考えるのです。
世界には色々なタイプの人達が住んでいます。こんな人達に巡り会いたいと思うのです。

陸上には毎日の食い扶持を稼いで過す人達ばかりが多く、老後に楽しく遊びの話を出来るような人が少ない。以前はリタイヤした人達とテニスなどしていましたがどうも私の趣味ではなく、もう少し刺激的な生活を自然の中にどっぷりと浸かって過すことに憧れています。

雨、雨、雨、あめ、あめ、時々晴れ。又、雨。

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