Saturday, April 28, 2007

 

ニュージーランド暮らし

ニュージーランド暮らし

このところ秋晴れの良い天気が続きヨット造りの仕事がはかどっていましたが、どのくらいまで出来たかと言いますと,見た目は一ヶ月前となんら変らない?と言うところです。

その訳は、今、ニュージーランドに住み移りたいという人達が多く、未だに売りに出している我が家にも問い合わせが時々あります。
気に入った人もいるみたいな状態で、現実に住み生活している我々にとっては、もし本当にここが売れてしまったらどうしようとあせりのようなものを感じたのです。

我々はこのロッジを売ってヨットを造ろうと計画して売りに出したのですが、直ぐに売れないこともあり, とにかく売れるのを待っていては人生の時間がもったいないと思い、無理を承知でロッジの敷地でヨットを造り始めており、今このロッジが売れたと仮定すると、この大きな造り掛けのヨットを持って何処に行けば良いのかと途方にくれるのではないか?との考えから、とにかくもうじき冬も来る事だし雨が多くなり仕事が進まないだろうし、どこかに場所を借りることにでも成ったら大変だ、と思い、ヨットの部品造りを始めることにしたのです。

我が家のガレージで毎日せっせと部品造りにこの一ヶ月ぐらい頑張っていました。したがってヨット自体は全然進んだようには見えません。
大まかな部品が出来たので、これからはこれらを組み合わせて行く仕事に掛かるのです。
この仕事がはかどると造り掛けのヨットは見る見る内にヨットらしくなっていきます。

約6ヶ月前には本当にヨットが出来るのか心配していた女房は、今では出来の良し悪しは別にして何とかヨットらしきものが出来るだろうと思い始めています。あと一年もすると今の考え方からこの船が本当に海に浮かんで走るだろうか?と考え方が変ってゆくことでしょう。

しかしこれからは外での作業が多くなるため天候に左右される事が問題です。作業の為の工場が無い我々は身をもってこの苦しみを味わうでしょう。しかしこの位で嘆いていては金も無いものがヨットなど造れないので、これまた無い知恵を絞り出しながらヨットを造り上げて行くのです。

この辺で我がロッジが売れると良いのにな~と思っているのですが、思うようにならないのが世の常でして、この頃ニュージーのドルが高騰してきたため、移り住みたい人にも少し難しくなって来ており、先が見えないといったところです。

ところでどんな人がニュージーランドに移り住んで来ているか?と言いますと、一番目に付くのがアジア人、それも中国人、韓国人、インド人、日本人も最近は少し目には付きますが、永住してくる人の数はそんなに多くはないのではというのが現実ではないでしょうか?

これはリタイヤして余生のひと時を過したいという人達が多く、歳も取っているため永住権が取れないのが理由の一つでもあります。
多くの日本人は気候の良い夏を中心に6ヶ月ぐらい滞在して日本と行き来しているように見えるのです。

この様にアジア人が現在ニュージーランドの人口の第三番目の地位を占めており、一番多いのが白人系、二番目が原住民族のマオリ、その他という人口割合となっているのです。この国もだんだんマルチカルチャーの国となりつつあり、我々にとっても「よそもん」と言った
感じから住み易い国へと変ってきております。

白人と一言でかたずけることが出来ないほど世界中には多いのですが、先ずアメリカ人、この人達は自国の家を売るとカナリの財産が入るため、住みにくいアメリカを離れ、同じ英語圏でもあるニュージーランドに住み移り利子で生活してゆく人達が多くなっています。
イギリス、ヨーロッパ人も多く移り住んできており、この人達は技術を持っていれば比較的簡単に移り住めるようです。

その次に多いのはサウスアフリカ人、今サウスアフリカは黒人の国となったため住み辛くなった白人達が、かくし持った金?を持ち出し移り住んできているようです。こんな状態ですのでアジア人の我々は簡単には永住権が取れない国となっており、この先は干ばつで苦しんでいるお隣の国オーストラリアからも移り住んでくるのではないか?と思っています。

ところで流行の移民として日本人がニュージーランドで暮らすことについて、私が感じたこの国のことを少し書いてみますと、
ニュジーランドというのは世界の田舎と言った良い面と悪い面を持った国です。(何処の国でも言えることですが)
国民も少なかったため日本の様に島国根性があり「よそもん」を受け付けないところがあり、虐める事もしない代わり仲間に入れることもしない(利害が絡むと別の話しですが)。

この感覚になれない我々日本人は「皆の輪」を求めようとした時、自分の考えが中心であるところのこの国の人達の中に入って仲良くしてゆけない(日本風に)このことで孤立してしまう。こちらでは自分の考えをはっきり表現して理論や意見を戦わせ話し合い歩み寄るようなことで仲良くなってゆくみたいな事が必要です。

こんな考えが出来ない我々は、自然と同じアジア人同士や気の合う一部の人達としか仲間が出来ずに孤立してしまうのが現実です。
歳を取ってくると、わかってはいるがつまらない話を長々と話すのも面倒くさくなり、適当にハイハイと過してしまう事もあり、余計に話しに加わらなくなってくるのも事実です。

こんな事もあり女性の日本人は日本で住む方がぺちゃくちゃと話が出来るため、しばらくいると日本に帰ってしまうパターンが多くなり、時々ニュージーランドに来ると成ってしまいます。

男の場合は私自身ですが、日本は働くところと言った感じの国ですので、リタイヤした今では、いる場所も無く、こちらで趣味の時間をのんびりと過して暮らしている方が居心地が良いといったところです。
こんな日本の男性が多いのではないでしょうか?
中にはこの国で一旗あげようと考えている人もいるかもしれませんが、未だ私の目では成功した人は見たことはありません。
多分日本で成功できない人はニュジーランドでも成功するのは難しいでしょう。

私の思うところでは、お金儲けは日本の方が可能性は高いと思います。
しかし、人生をエンジョイする生活はこの国の方が良いかもしれません。

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