Thursday, June 11, 2009

 

正面ドアー


ニーモのドアー


ニュージーランドは冬になりました。気温が朝5度ぐらいになり軟弱な我々は震いあがっています。日本の気候から考えるとまだ震えるような気温ではありませんが、温暖なところに長い間住んでいますとだんだんその気候に慣れてひ弱になってゆくものです。

日陰にあるカタマランはこの季節の低い温度で午前中は仕事にならず、そこで午前中は日当たりの良いところで運動を兼ね草刈や穴掘りなどをやって過し、草ムラに座り込みグレープフルーツを木からもぎ取りかじっています。

午後はカタマランに行き内装の仕事をコツコツとやっている毎日です。
最近取り付けたニーモの正面玄関?(まだ完全にペイントが終わっていない)の 窓に当たるところを閉じてストーブを焚くことが出来るようになり暖かく働けるようになったが、
今の時期夕方4時ごろに太陽が船に当たり、四時半には陽が陰ってゆくため日当たりが悪い場所では温度が低くてあまり仕事にならない。

ところでニーモのドアーですが、正面ドアーをどうして作ろうか?と長い間考えていましたが、どの既製品を探してもサイズの問題とどうしても家のイメージが付きまといアレンジするにもイマイチといったところですので、思い切って自分達で作ることにしました。

今度の春が来ると足掛け3年もカタマランを造っていますので一旦作り始めると以外に簡単に正面ドアーが作れました。ドアーの場合ドアージャムとドアーとの隙間を少しあけて作るところがコツですので、この隙間がイビツになったりすると見栄えが悪くこの点が難しいところでもあります。ドアーを作るために正確に切る機械がないので、ジグソウで総て作りました。

このドアーに窓をつけようと考え、初めは海でもあることですのでイルカの窓にしたらと思いつき、正面玄関にイルカの窓があると訊ねてきた人が必ずこの窓からヨットの中を覗き込み

『オーイ中に誰かイルカーーー』と呼ぶだろうな~ などと考え作ろうとしましたが、

しかしイルカでは窓の面積が小さすぎるので丁度キッチンの取っ手用に買った魚のニーモのデザインが気に入りこれをコピーする事にしました。「このカタマランは、世界釣り旅行の基地として老後を過すデザインーーーーまだ懲りずに夢を見ているーーーー 新しい腎臓が欲しい~~~!!」
まだペイントの問題があり窓は取り付けていませんが可愛い~正面ドアーに成ったと思います。


このニーモの取っ手を付ける予定のキッチン (ヨットではギャレーとも呼ぶがこのカタマランでは家のようなキッチンですので昔風の呼び方はしていません) の扉ですが、これがただ今手間取っているのです。
ヨット内というのは、僅かですがカーブがソコイラじゅうにあり骨組みを造っている間は問題なくこなしていたのですが、これらにコンシールドヒンジを付ける時点で難しく毎日間違ってはやり直し、間違ってはやり直し、の日々を送っています。

問題は少しずつカーブしているところに、一見四角な扉を付けようというのですから難しい。オマケニ ヒンジが金具のため曲がらないので其処を何とか真直ぐに取り付けなければならない。毎日少しずつ調整しながら作っています。

今の時点で考えると、キッチンの骨組みをヨットの船体に合わせず正方形に作って行けば扉も簡単に付いたと思うのです。そしてキッチンの両側を犠牲にしてごまかして行けばよかった。(後の祭り)

もう一つ手造りの船ですので20~30センチぐらいから良く見ると小さな傷が多くあり、この傷をこまめに埋めなければこの先ペイントをしたとき傷が現れ目立つので、冬の仕事として壁とにらめっこしながら毎日せっせと埋めていますが、不可能に近い仕事です。
おかげさまでこんなことをして暮らしていますと、そのうちだんだん年を取ってゆき目も悪くなりこんな傷も見えない、年寄りになってゆくのです。だからそんなには心配していません。

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