Monday, December 18, 2006

 

最初の船体が出来る

最初の船体が出来る

もう少しで最初の船体が出来る。二枚目のグラスを張り終わると船体が出来るのです。
この最後のグラスはクロスを張るのですが、これが思ったより時間とテクニックが必要で船体が大きいことと兼ねて意外と時間が掛かっている。

ここを乗り切れば船体がほぼ完成と言っても言いぐらいに出来上がるのです。
でも未だこの船体にバリアーコートを何回か塗り、デコボコを磨き出す大変な仕事が待っている。
これにどれだけ時間を掛けるか?が出来上がりの仕上がりに響いてくるのですが、余り綺麗に埋めると船体が重くなりせっかく軽く造る船が重くなってしまい走らない船となってしまう。

ここで重要な事は良く磨き出すことであるが、エポキシを使った船体は硬く固まっており機械で磨くと形の丸さを無くす為、手で磨かなければいけない。これには1メーターぐらいの板にサンドペーパーを張り付け磨き出す。
これは大変な仕事である為、自分が耐えられるところまで磨き出し適当に終わらす予定である。

どのぐらい磨けば良いか?と言う判断は自分の船である為、自分で判断するので有るがこれが難しいところである。
少し離れて見ると船体のデコボコはわから無いのだが、造っている本人達には 「ここが悪い、ここが凹んでいる」 と知っている為、この辺で止めておこうという判断が難しい。

後は人が見たときにいかに綺麗に見えるか?自己満足の世界であり決まりはない。
この船体をもう一つ造り平行に並べる。カタマランであるため二つの船体がいるのである。
船体がほぼ出来上がった状態で改めて眺めると 「でかい」と言った印象だ。
船体の大きさを居住性が良いように50フィート並にしたためカナリでかい船である。

今、船体は船底を上にした形で造っており船体が出来上がった状態でこの船体をひっくり返すのである。
このでかい船体をどうしてひっくり返すか?これが今のところの悩みである。
これを無事にひっくり返すことが出来ると今度は船体の中にグラスを張り、ストリンガーと言う強度を出す為の横棒?を張りバルクヘッドと言う壁を取り付ける。

ここまで来ると床の強度を高める為細かい仕事が待っている。
などなどこれからやらなければいけない仕事が一杯待っていて何時終わるか解らないのが現実である。

最近の気候は少し安定してきた為作業がやりやすくなってきたが、天気が良いと釣りに行ってしまったり買い物やテニスに行くためなかなか進まないのが現実です。
仕事ばかりやっていると楽しみのヨット造りが苦痛になるため、週に一 二回は気分転換として、雨が降ると作業は休みとなっている。

今日は雨のため作業は休みでこのブログを書いているのですが、昨日も雨が降り、ガレージで水のタンクを作る実験の為、
船体と同じ材料を使い小さな箱を作ったのです。
これにグラスを張りエポキシで固める。
これが乾き次第水をこの箱に入れどの程度タンクとして材料が使えるのか?と言った実験をするのです。

この実験にパスするとこの材料で300リッターの水タンクを4つ作る予定です。両サイドの船体に2個ずつ備え付け普段は300リッターを2個、計600リッターの水で賄い、残りは長期の停泊や水が必要となった時用に準備しておく予定です。
日本人の我々は水をふんだんに使う人種である為余分に水を貯めれる用意をしておかなければ成らない。

今は便利な造水機が有るが、大量の水を作るためにはエンジンやフィルターが要り燃料も必要となる為、船がだんだん重たくなってしまう。
これらの代わりカタマランの屋根が大きいのを利用して、天然のウォーターメーカーを造り、雨が降ったときを見計らい水を貯める。
これが一番経済的で綺麗な水を得る方法であると思う。

クルージングで着いた所ではたいがい水を補給できるのでそんなに困らないと思う。
今の時代クルージング艇には造水機を備え付けている船が多く、多くの船は実際には水を造らない、それでも非常時のために備えつけている。我々も非常時にはこれらの船から水を買えば良いのではないか?と考えている。

昔、今の愛艇でセーリングした時は、水を200リッター積み込み二人で約二ヶ月近く持った。今回は600リッターから1200リッターも積めるため適度に水を浪費しても足るのではないか?と考えている。おまけに船足も速くなるので快適なセーリングが出来るのではないか?と予想している。    まだまだ出来上がるのは先の話しですがね~。

Friday, December 08, 2006

 

家の庭はサファリパーク

家の庭はサファリパーク

今日は少し指向を変えて書いてみようと思います。

ニュージーランドに来た頃、一度は草刈りなどをして見たいと思っており、知り合いが庭の草刈りなどをしていると 「チョッと芝刈り機を押させてください」 と知り合いの芝を刈ったものでした。

日本では仕事が忙しく住環境が悪く、働いては寝ると言った生活からこの国に移り住んで、初めは 「庭に草が生える」 と言った事が嬉しく、草刈りなどをやって見たい、草などが生える自分の敷地にあこがれたものだったが、実際にこんな土地を買い求め家を建て住み着いてみると、以前あこがれた草が生えることが恐怖となってきた。

草刈機で刈り取るのだが、草と言うのはお構いナシに生えてくる。春など草はすくすくと育ち草刈りをしている後から生えてくるのではないかと思うほど草が伸びてくる。

「俺は、草刈まさおーなんって言って」やっていたが、しばらくするとこんな無駄なことに時間を費やしている事に腹が立つようになってきた。
そこで我が家は、花を敷地一面に咲かすことにしたのだった。強そうな花を見つけては挿し木して敷地一面花を咲かす。
この作戦は成功した。

春になると敷地一面にこの世とは思えないほど花が咲く。 「綺麗だ」 毎年春になると庭で花見が出来るほど花が咲き乱れる。
しかしこれは一年で少しの間である。花の命は短く枯れた後には草が生えだす。

このシーズンが終わると我が家は草原の我が家と変わる。しかしこれも悪い事ばかりではない。

この草原の我が家にはキジという放し飼いの野生の鳥が卵を産み雛を連れてヨチヨチと歩いている。ウサギも生活しており春になると子どもが生まれる。秋には虫が鳴き、果物が採れる。この草原の我が家にはキジという放し飼いの野生の鳥が卵を産み雛を連れてヨチヨチと歩いている。ウサギも生活しており春になると子どもが生まれる。秋には虫が鳴き、果物が採れる。

こんな庭に家のネコが獲物を求め徘徊する。ネコの名前はイチゴと言い、イチゴの好物はウサギの子どもである。

ウサギの隠れ家は決まっており穴を掘って生活していてこの穴は出口が二箇所必ずついている。
ここの出口の前にジーッと座り込みイチゴは獲物が出てくるのを見張っている。この間二回ほど捕まえる瞬間を見ることが出来た。

獲物をジーッと待っていたイチゴは突然動き出す。そっと獲物らしきものに近づきパッと飛び掛る。
突然キ~ッと言った鳴き声がし、ウサギの首を噛み付き銜えて草むらから出てくる。
ウサギの子どもを銜えたイチゴは好物と見えて首を咬んで放さない。これがネズミなどであれば一旦放しネズミが逃げ出すと又つかみなぶり殺してしまうが、ウサギの子どもは首筋を咬んだままでウサギが死ぬまで逃がさない。

ウサギが動かなくなるとおもむろに皮をはぎ肉を食べ出す。よくテレビで見るライオンやチーターの仕草と同じである。

ある天気の良い夕方、けたたましいキジの鳴き声が響く。きっとイチゴが何かをしているのだと想像する。
外を見るとキジの雌が直ぐ近くに居て何かを訴えている。

やっぱりイチゴがキジの雛を捕まえて遊んでいるのだ。キジの雌が雛を返せとイチゴに迫っている。
けたたましく鳴いているキジのオスは遠くで威嚇をしているのか近づいては来ない、雌は恐れを知らないのか?子どもを助けるために必死でネコに子どもを返せと近づき訴えている。さすが母親である 「母は強し」 それでもイチゴはお構いなくキジの雛を捕まえては離しと遊んでいる。決して食べるわけではない。

キジの子も捕まっては死んだ振りをして転がっているが、ネコが離れるとすかさず起き上がり速足でチョコチョコと逃げる。
これが又可愛い。
イチゴは又別の雛を捕まえては連れてくる。相変らずキジの夫婦は子どもを返せと叫んでいる。

この野生の国のドラマを我々はお茶を飲みつつ窓から眺めている。これに気がついたのかイチゴが我々に何かを猫語で話しかけに来る。その隙を狙って捕まったキジの雛がチョコチョコと逃げ出す。

時々こんなドラマが我が家の草を刈らない庭で起こっている。一見草ぼうぼうでは有るが素晴らしい庭なのだ。

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