Saturday, November 24, 2007

 

又、腎臓移植の話し

又、腎臓移植の話し

最近は好天に恵まれて仕事がはかどっていますがここで材料切れとなり届くのを待っている所です。

ニュージーランドの天気が良くなるとちらほらと観光客らしき人達を見受けるようになりました。これからはニュージーランドを訪れる人にとっても我々にとっても最高の季節となることでしょう。
外洋クルージング艇の姿もちらほら見受けますが、オークランドより北に多くの外国艇が滞在するのでここタウランガに来る艇は少ないのが一般的です。

何年か前には世界をシングルハンドで回るアローンレースが有り、それを見物する為にクルージング艇が多くやってきたのです。ニュージーランドではタウランガというところはヨット関係の有名な人も羨む土地柄ですが、外国には未だ余り知られていないので外洋艇が訪れる数は少ないのです。

ところで、カタマラン造りが忙しく医者の定期健診に行く時間が取りにくくご無沙汰しており、体の方も別にこれと言って悪くも無いので腎臓が悪いのをほおっておいたのですが、あまり医者に行かないので催促の脅しが医者より来たのです。
「最近又少し腎臓が悪くなりかけている」と連絡してきたのです。

今回は定期的に通っている血液検査の数値を送ってきて「早く医者に来い」的な誘いだったのです。
血液検査の数値を見るとクリアチニンが少し増えており、腎臓病の計算値から言うと最悪の一歩手前といったところです。自分で日頃の生活を考えてみると特別不摂生な生活をしていないのだが、カタマラン造りが忙しいことと食事の量が増えているのではないか?ぐらいしか心当たりがない。

これはいけないと決して直ることが無いと知りつつ、直ったように思い込んでいた病状を思い出し又今にも死ぬのではないか?ぐらいの考え方に戻ったのです。
一旦腎臓のフィルターが詰まってしまうと取り替えるか?人工透析しかなく食事療法で悪化を抑えるしか道が無い。
女房が詰まった目詰まりを直すには油汚れを落とすようにキット重曹と酢で洗い流せばいいのではないか?と提案するのですが、多分無理ではないか?と思うのです。

無理と思うのですがそれでも少しお酢をチビット飲んだりして心の中では「もしかして」と思っている自分に気づくのです。
最悪な場合は腎臓移植をしようと考えているので改めて腎臓移植を調べてみると、移植費用が値上がっているのにも気がつく。

贅沢病の修理代が高いのはそれだけ需要が多いためですが絶対直らないと言うのも原因の一つだと思います。
日本ではほとんどの人が人工透析をしているようですが、モラルという事に世論のイメージを高めて、実際は病院や医者が人工透析の方が儲かることが調べていく内に解ってきます。
私の意見としては患者を腎臓移植して直してしまうよりも人工透析をしながら生かしておき、死ぬまで永遠のお客とすれば儲かるじゃ~ないかと言う計算ではないか?と勘ぐるのです。
どうも私の素直で無い性格が考え方の邪魔をするのかもしれない。

日本の人口透析の費用を調べてみると、健康保険で支払われるのですが、腎臓移植をする金額以上に毎年支払われています。
また国家の医療費の5%に当たるそうです。
患者側からすると週に3回ぐらい人工透析をしながら生きながらえることを強いられており、不自由な生活が待っている。

腎臓移植の話しですが、最近は良い副作用止めの薬があるらしく家族のドナ~が増えているということです。これを読んでいますと私と女房は血液型はBとAなのだけど腎臓をやり取りできる事がわかり女房がしぶしぶ好意的に「私の腎臓を上げてもいいわ」と言ってくれたのです。
何と優しい言葉でしょう。何時も厳しい事を言っているのに最悪の場合腎臓を女房から貰って移植できる可能性が出てきたのです。

このまま女房の気が変らないことを祈り移植手術がどんなものか?調べてみると4時間ぐらいで、麻酔で眠っている間に終わるし入院も患者は4週間ぐらい、腎臓提供者は2週間ぐらいだそうで、盲腸より少し大きめの切り口20センチぐらい切り取ればいいということです。

この情報を女房に伝え安心してもらい「痛いからいやだな~」と言う女房の気が変らないことを祈り、大丈夫だからとなだめる。
こんな最悪な事にならないように食事制限をしながらカタマランを造って遊ぼうと思っていますが、残りの人生何時まで生きられるのかわからない事が人生計画の難しさではないか?と思うのです。

ニュージーランドは比較的若い人が多いのが特徴ですが、ス-パーなどに行きますと年寄り夫婦が目立つようになって来ました。世界中年寄りばかりの世の中になりこれからどうなってゆくのか予想がつきません。
私は我々の時代は今のお年寄りと違い早死にすると読んでいますがもし生きていたらどうしようとも考えており、悩むのですが、長生きの秘訣は何かに夢中になり生きる目的を作ることだと考えています。
カタマラン造りはヨットを手に入れることよりも自分がやりたいことに没頭している事が、現実の生活苦よりもイキイキと生きられる漢方薬になっていると思っています。

Monday, November 19, 2007

 

ヨットの中を二階建てバスが走る


ヨットの中を二階建てバスが走る

昨日は働いてばかりでしたので久し振りのお休みにして鯛釣りに行ってきました。
釣果の方は40センチぐらいの鯛とガーナードが4匹と言った最低の釣果でしたが久し振りの釣りのおかげで最低限の食料を手に入れました。
天気が良く風が弱い日を選んだのですが、少しウネリが有りグラグラとヨットが揺れ何とも居心地の悪い日を選んだのが失敗でした。

さてカタマランの方ですが、ヤッと船内のグラスを一つ目の船体に張り終えて立て掛け、今二つ目に掛かったところです。
昨年の今頃に襲われた台風並みの嵐が倒した二つ目の船体を直しながら内側にグラスを張っています。
造り掛けのところを壊されたのですがその部分を切り取り新しく材料を入れて固めると元どうりになりそうです。

ホームサンドイッチ工法は修理は意外と簡単ですので手間暇だけで解決すると思います。おかげさまで今年はラニーニャの天気だそうですので、我々の青空工場は風が当たりにくい方向になるためと比較的良い天気が続いておりこの調子で行くと今年の目標の外側を完成できるのではないか?と信じています。
冬の間は温度が足らずに仕事にならないので外装の見た目を美しくする仕事に当てようと予定しています。

われわれは予算の関係で手間暇の掛かる方法を選んでいますので見た目は今のところ美しくないけれども、ヨットの良さは一般に見た目の美しさで計られるため、ヨットの性能を棚に上げて仕方なく来る冬には見た目を少し(少ししか美しくならないのでは?)美しくする努力をしたいと思います。
しかし天気の良い今の時期は完成に向けた仕事を中心にやって行きたいと考えております。

話しは変りますが、以前本で見たヨットですが、このヨットはイギリスで造られているスーパーヨットなのですが、船体の中に二階建てのバスをクレーンを使って置き、このヨットがいかに大きく丈夫に出来ているかをアピールするためバスを入れた船内の写真を載せていました。
このヨットも材料は異なりますが造り方はサンドイッチ工法ですので、この写真を見たとき、いつか我々も造り掛けの船内で自転車を走らそうではないかと女房と話したものです。

その時がヤッとやって来ました。自転車を持ち込み写真を取りました見てください。

Saturday, November 10, 2007

 

子どもの性格

子どもの性格

先週は好天に恵まれカタマランの船内をグラスで張る仕事が大分進んで喜んでいた折り、ただ今売りに出している我々が長年生活を共にしたヨットを買いたいと言う人が現れ、ヨットの説明のために何日か潰さなければいけなくなり、せっかくの良い天気なのにカタマラン造りが出来なかった。

しかし、未だ今日も良い天気ですのでやり残した仕事をやってしまおうと思っています。今の我々は天気次第のスケジュールですので良い天気の日が潰れるのは残念です。
しかし手持ちのヨットも売らなければいけないのも新しいカタマラン造りの一つの仕事と言えるでしょう。
未だ売れるかどうか?というのは決まってはいませんがこればかりは相手次第といったところです。

ヨットのサーベイ(検査)も無事終わりヨットに大きな異状も無くそれなりの年数がたった船にしてはコンディションが良いと言われました。
メカニックも来てエンジンも調べましたが好調と太鼓判を押されました。しかし、エンジンテストとはいえマキシマムまで回転を上げ調べるのは大変不安に成るものです。
エンジン回転をマキシマムまで上げる事など過去には無い為、エンジンが壊れないように祈ったものですが以外に問題なくエンジンが回るのが解り安心しました。
エンジンの調子は良いとこれも太鼓判を押され問題は無くホットしたのです。

後は買い手が買うかどうかを決めるのですがその前にデポジットを納めてその後試乗の段階に入るのです。何故デポジットを納めるか?といいますと、この国では買いたいという人が大変多いのですが、実際に買う段階になった時お金が無いという人が多いのです。
現金を持たないこの国の人は銀行から借金をして買うのが一般的です。

ですから絶対買いたいからといっても買うということを信じないことです。契約社会がサイン、サイン、と売買の進展に応じるサインをしてゆくのも決して言葉だけ信じて売買をするのではなく途中で買わないということに成れば、デポジットから経費を引かれるシステムと成っており、お互いに被害が無く話し合いが順調に進むようなシステムとなっているのです。

買う方はといいますと決して騙される事の無いようにヨットを徹底的に調べ、納得したら買う決定をするのですが、調べ回るのは良いがこちらの人は我々か弱い日本人と違い力が強く、我々の何倍もの力であちらこちらを調べるので排水のパイプを壊してしまい、船内に海水が入ってきて大騒ぎとなったのです。
女房は私を大声で呼ぶし、私もいったいどうなったのか解らないまま船内に走りより明るいところから急に暗い場所に行き目が成れないのに、海水が船内に入ってきたと告げられ何時いったいどうすれば良いのかとパニック状態。

過去にヨットの船内に海水など入ってきたことが無いのに、海水が噴出してヨットがこのまま沈んでしまうのではと思ったものです。バイヤーの彼は自分で壊したので必死で海水が浸入するのを手で押さえており狭いトイレの排水溝のため事情が良くつかめずどうすれば良いのか?と途方にくれましたが、女房が海水が侵入するパイプを詮止めしたため海水は一旦止まったのでホット一息つき、サ~これからどうして直すのかと三人で考え悩んでいると周りの人も代わる代わるやって来て色々と案を出してくれ船内は混雑していました。

とにかくスッタモンダした挙句に何とか新しいパイプを買ってきて海水が溢れる中を取り替える事が出来ホットひと安心したのです。

翌日は試験セーリングの日となり好天に恵まれセーリングをしてきたのですが、バイヤーの家族とそこに下宿する東洋人の子ども二人と我々も含め合計8人でセーリングに行くことになったのです。
子どもに慣れない私は、東洋人の子どもが船内を走り回るのに閉口しておりバイヤーの奥さんも子どもを叱ってばかりおり大変なセーリングとなったのです。

このバイヤーはニュージーランド人の旦那でトンガ人の奥さんと2人の子どもの家族ですが、この子供達は大変おとなしく東洋人の子どもと違いやせており東洋人の子どもはポッチャリと太り、寝ているとき以外は走り回りヨットをいじくりまわりそこら中を上ったり下りたりと大変閉口したのです。日本風に言うと「大変元気な健康そうな子ども」 とでも言うのか?子どもを大事にするのは良いことと思うのですが何でも与え、自由に育てるのも考えものと思うのです。

私が感じたのは親の生活態度が子どもに反映すると思うのです。最近良く問題となっている事の一つですが、親が自分の生活に忙しく子どもに「物」を与えることが良いことのように育てるため、子供が健康的な食事をせずにプロセスフードを沢山食べ、プロセスフードに含まれるケミカルが子どもの行動に作用すると
調べで言われている事をこの子供達を見ていて思いついたのです。

トンガ人の奥さんと食べ物の話しをした時、子供達にはトンガフードを中心とした食べ物を作り食べさせているし、トンガの昔ながらの食べ物を食べていると決して太らないと言う。彼女はトンガ人が太っているのは西洋風のジャンクフードを食べるからだと言う。
これは私も賛成する話であり、彼女はトンガ人としても痩せている方だ。

一家の食事は母親が好きな食べ物と言う方向に傾くのが一般的であり、母親が忙しく一家の食事の手を抜き、ジャンクフードやプロセスフードを多く食べていると長い間に体にたまりおかしな行動をするような子どもが育ってゆくものだと思う。

この子達のように対照的な行動を見ていると、この違いこそが親の育て方の違いがまざまざと現れているように思われる。2組の子供達を見て、子どもを持たない事にした私は「もし」自分が子どもを生んでいたとしたらどんな子どもに育てられた事だろうと考えさせられたのです。
子どもを育てると言う事は大変ですね~。生むのは簡単みたいですけれどね~。

Saturday, November 03, 2007

 

素晴らしき一週間

素晴らしき一週間

狂ったように吹き荒れた風が止んで嘘のように静かになった。
どのくらい吹き荒れたか?と言いますと、空を飛ぶ軽飛行機が三機ほど落ちて一人が死亡。国道を走る大型トラックが何台か横転。道路を渡ろうとした女学生が突風に吹き飛ばされて死亡。民家の屋根が何軒も飛ばされて路上に散らばる、車は当然ひっくり返り電信棒は倒れる。木々はなぎ倒される。

我々のところはこれより少し弱めの嵐でしたが、作業場には危なくて近か寄れず、どうすることも出来ずに見ていました。
毎年今の時期はこんな風が吹き荒れるのがニュージーランドの春です。ところがパタッと風が止み高気圧がニュージーランドを覆い一週間夏のような風の無い最高の天気となったのです。
冬になる前からずーっとこのような天気が訪れるのを待っていた我々はイマダとばかりカタマラン造りに励んだのです。おかげさまで大分進みました。
進んだと言っても先は長いのですが、とにかく船体をひっくり返して内側にグラスを張り始めることが出来たのです。
これは我々にとって一つの成長といっても良いようなことだったのです。

秋からどうしてこの船体をひっくり返しグラスを張るか?と言う事に悩んでいましたが、天候が味方をしてくれ以外に簡単に船体をひっくり返す事が出来たのです。
船体のそばに柱を立てそれに滑車を縛りつけて引き上げ、内側の支えとなっていた型やツッカイ棒を外し転がすように倒したのですが、柱が一緒に傾き下に居た私は危なく下敷きになるところでした。船体が倒れて横になりスペースが出来私はセーフとなったのです。柱を支える別の柱がスペースの関係で位置が間違っていたのが原因でした。

船体の内側にグラスを張りストリンガーと言う強度を施すまでは船体自体の強度が足らず、そ~っとひっくり返さないと、倒した船体のどこかにダメージを受けるのではないかと心配していたのですが「案ずるより生むが易し」と以外に簡単に出来てしまったのです。
船体にダメージは無く見た目は無骨ですが丈夫に造られている事の証明となったのです。


ここまで出来るとしばらくは単純作業が続くだけですので心のゆとりが出来ました。おまけにビニールシートの丈夫なものが売っているのを見つけ船体総てに覆い、20リッターのレジンが入っていたコンテナーに水を一杯入れてペグの代わりに使いビニールシートが飛ばないようにした為、しばらくは雨や風に対して一安心と言ったところで、
今日は雨の日と成ったのです。疲れかけていた我々には良い休みが来たようなものです。

昨日朝起きると夜中に雨が降った様子だったので朝からは仕事にならないのでワラビ摘みをしたのです。
今のシーズン我々の土地ではワラビが顔を出し始めます。このワラビはチョッと開けた空き地などそこら中で見かけますが、この国の人は誰も食べないけどアジア系の移民は時々それを摘み取り食べている様子です。
おかげで我々はアスパラを買わずにワラビをこのシーズン摘み取り食べているのです。

この国のワラビは大きくアスパラを細くしたぐらいのサイズで1メーターぐらいまで育ちます。日本のワラビをイメージすると大違いで最初は我々もチョッと食べるのを控えていたぐらいです。
良く観察してみますと大きく育つのは腐葉土の多い場所に生えていて人手が入っていない場所に生えるワラビです。
人手が入った場所は栄養の関係で細く日本のワラビをイメージしますが筋っぽく硬く、太く大きく育ったワラビはねっとりとした旨味があり納豆をイメージする美味さがあるのです。

これを摘み取り重曹をふりかけ熱湯を入れて一晩アクを抜きます。それを翌日水で晒してワサビ醤油で食べるのです。
これは旬の味で我々二人は喜んで食べていますが、発がん性があるとの事で余り多くは食べられません。この多くはどのぐらいか?と言いますとバケツに一杯ぐらいではないか?と思われます。

私は自然の中から自然に出来た食べ物を食べて行きたいと希望しているのですが、現実的には100%は無理でも出来る限り食料を得ることができないものかと考えています。今のシーズンワラビとアボガドは山と有るけど、それでも日常の食べ物の多くはスーパーのお世話になっているのです。

スーパーマーケットの話しで思い出したのですが、以前ボートビルダーのジョンと雑談した時、彼のおじいさんはマオリ族なので今だにスーパーに行ったことが無いと嘘の様な本当の話をしてくれました。マオリ人の一部は山の近くに住み着き山から総ての食料を狩猟採集していると言った私の好きそうな話でしたが、私もマオリ族の様に自然から総ての食料を得られないものか?と日夜考えているのです。
おまけにそのおじいさんは人間も食べた事があると嘘だか本当だか?知らないが話してくれました。

今食べている庭のグレープフルーツはもうじきおしまいとなり、もう少しするとプラムや桃が出来カタマラン造りの合間に*もいで*食べるのが楽しみです。

ベランダに這わしているブドウがヤッと新芽を出したところでこれが育つとワインを造り、毎年味見と言いつつボジョレーを直ぐに飲んでしまうのです。
これに趣味の魚釣りで得られる魚が山とあるのですが、今はカタマラン造りの為釣りに行けず魚に餓えているのが現状です。
魚を食べすぎて痛風が出てしまったのでこれ以来魚は少なめに食べる事を心がけております。

以前は肉も多く食べていましたが最近は食べるのを止めているため食べ物の種類が少なくなっているのですが、健康を考えますと、プロセスフード、養殖されたものは出来る限り避けて食べ、自然の中で自然に育った物を食べたいと理想しております。

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