Saturday, November 28, 2009

 

船の用途に適した考え方

船の用途に適した考え方

夏らしい天気が続くようになりました。

日本からファーストマリーンの関口さんが我々のカタマランを見にいらっしゃいました。船の事、カタマランの事を良くご存知の方でした。
細かいところまで良くご存知なのでごまかす事が出来ない意見が多く、いろいろと参考になりましたし、我々のカタマランに取り入れるところもあると思います。

海の人と話していますと話題が共通する事が多く楽しいひと時を過ごさせていただきました。これが陸?の人ですと話題がどうしても仕事の話や家の話、日本での上下関係など今の私にはどうでもいいことが多く、こんな時は後でむなしい気持ちになってしまうものですが、関口さんと話していると面白い時間が過ごせたという気持ちがしました。

女房と時々将来の時間の過ごし方について話し合うのですが、我々の人生を振り返って今までにめぐり合った人たちを思い返すと、旅で知り合った人達や海の仲間とひと時を一緒に過ごしたり話し合ったり出来た事が今となっては楽しかった過去のいい思い出になっています。

それを考えて将来はまたセーリングに行きすばらしい人たちや面白い発想の人たちにめぐり合いたいと今のカタマランを造っているのですが、なぜ海の仲間が印象的なのか?と考えて見ますと、海は自分の判断や自分ひとりの知識などが極端に言いますとサバイバルしていく上で必要になっています。陸上では周りに多くの人が居ますので簡単に助けを求める事が出来ますが、海では出来ない事が多く必然的に知識が豊富となりその人が魅力的になってゆくのだと思います。

これは我々の考えですが当たっていると思います。しかし、海に生きる人たちはいい言葉で言うと私も含めて個性が強く合わないところは簡単に合いません。私はこれは個人が意見を持っている事だと理解しています。
ニュージーランドでは当たり前の事です。ここでは自分の意見が言えない人は「能力のない人」と思われてしまいます。ですからニュージーランドでもヨットをやっていると言うと多くの人から良い目で見られます。
なかには贅沢な事をしてと道楽者のように見る人もたまには居りますが、このタイプの人は昔が貧しく守銭奴的なタイプが多いように見えます。(これは個人の好き好きですが)私の考えは金をためるよりは有意義に使う事が良いと考えています。

どちらにしても今我々が予算も少ないのにカタマランなどを造っていますが、これでさえも長年悩み通した挙句に挑戦している事ですので人生の残り少ない時間をまた世界中で素晴らしい人達にめぐり合えるかも?知れないクルージングに出ようと夢を見ているのです。
結果がどのように出ようとやってみるという考え方が私の考えですので、失敗は恐れては居ません。そしてこの目的がもし成功したら満足感も最高だと思っています。

カタマランについても、どのように使うのか?という事で設計も違うと思いますが、私は老後のひと時をのんびりと良い天気を見計らってセーリングし、行く先々で釣りを楽しむ事を目標としております。
少し釣りの話をしますと「世界の釣り場は荒されている」といえます。車で行けるところはあまり良い釣りは出来ないと言い切ってもいいと思います。
今はヘリコプターや船などでしか行けないような所が釣りの穴場です。

ですからヨットでしかいけない地球の僻地にはまだ一杯釣りの穴場が残っているのです。たとえば名前もないさんご礁の島の流れ込み?海水が流れ出す所などには多くの魚達が弱肉強食の生存競争をしておりそこにルアーなどを投げ込むとたちまち歯の鋭い魚達が我先にとそのルアーに食いついてきます。
このような所は人影もなく釣りで良く起こる場所の取り合いもなくのんびりと魚と遊ぶ事が出来ます。

アラスカなども小さな河口には先を争って産卵遡上する魚達がいます。これを釣りに行くのもいいと思います。海から産卵遡上する鮭は食べても美味しい時期の魚です。川に入り時間のたった魚は味が落ちてきます。小川では熊のように鮭を手づかみする事もできるのです。こんな事を考えながら毎日のようにカタマランを造っていますが予算と健康の問題があり簡単には進まないのが現状です。

健康のためにとやっているテニスですが、それでも何とかこちらの人達の体力に負けないようなテニスをしたいと作戦を考えてやっています。が、なかなか上手くならないため予想以上に時間をつぎ込んでいるのが今の状況です。まったくニュージーランドの人達は日本人から見ると大人と子供の違いぐらい体力があるので、この人達とテニスをするには何とか?良い作戦を考えなければとても太刀打ちできない。しかしラグビーのように体だけではないので少しはましですが何とかいい勝負がしたいと思い「柔 鋼を制する」的に柔らの精神で何とか良いゲームが出来ないものか?と日夜考えているのです。

我々のカタマランも共通する所があり海の強い力に対してまともに受ける事がないように軽く強く造る事で大きな力を吸収しショックを和らげることにひとつの目標を置いており、そしてまた今までの多くの海難の原因は荒天に捕まったためと思いますので、船が軽いという事により速く走り荒天を避ける。
船体を出来る限り軽く造り出来る限り装備をシンプルにして軽くする(予算もないのでちょうど良い)、最近変わりやすくなった天候を読んで早く逃げられる船を造るのが目標です。(うまく出来ればよいのだがね~)。
とにかくここまで造れたのだから後は海に下ろしてから少しずつ手直しをしてゆくつもりですが、別の問題としてこのカタマランをどの様にして海に運び出すのか?これもいつもの問題です。先のことはわからない(ケ
セラセラ、ケセラセラ)。

Saturday, November 21, 2009

 

カタマランとペット





ニュージーランドは突然夏がやってくる。カタマラン造りに気温が足りない、雨が多いと思っていたらッ, 突然夏のような気温になってくる。日向で働いていると暑くてたまらない。
しかし気温としてはまだ20度チョット、しかし体感温度はとても暑く感じる。

そこでカタマランをこの太陽から守るためにとりあえず全体をペイントで覆い劣化を防ぐ、晴れた日を見つけてはプライマー、アンダーコート、とカタマランを覆ってゆく。
おかげでカタマランは真っ白になった。これで夏の強い日差しから守ることが出来るだろう。それと完成したカタマランの姿が想像出来るようになった。

これで焦ることなくのんびりと細かい仕事が出来るだろう。ここまで出来ると『完成は何時の予定ですか?』最近良く聞かれるようになってきたのですが、「腎臓移植が終わり体調が回復したら」と答えることにしています。
それまで今のペ-スでのんびりコツコツと造り続けるつもりです。「いつかキット完成してセーリングが出来る時が来るだろうと夢を見続けています」そこまで行き着くと今度は新たな問題が起きてくると想像します。

それはカタマランを手に入れてしまうと今度は何を目的に生きてゆくのだろうと?。これは今のところ横に置いておいて今日は我が家のペットのことを書こうと思います。

我が家には猫が居ります。名前は「イチゴ」カタマラン造りに時間をとられており猫をかまう時間がないので、時々造りかけのカタマランに連れて行くのですが、最初は船の新しい臭いが気に入らず怖がって逃げ回り出口を捜し求め逃げて行ったのですが、何回も連れてゆくとだんだんとカタマランにも慣れてきてしばらくデッキの上にチョコンと座って周りをボーット眺めているようになってきた。

ある日いつものようにイチゴをカタマランに連れて行くとカタマランの下に大きなウサギがいてイチゴに驚き逃げていったのです。それ以来イチゴはカタマランに来ると必ずウサギが居たところを物色するようになったのです。
イチゴの好物はウサギの子供なんです。毎年必ずどこからとなくウサギの子供を捕まえてきて食べます。ウサギだけではなくイチゴの食生活は毎日ペットフードをやるのですが、余程腹が減っていないと請求する割には少ししか食べず何か獲物をとって食べている。

我が家の庭にはいろいろな獲物がいます。好物のウサギ、キジの親子、イチゴがキジの雛を捕って来るとキジの夫婦がすぐそばまで寄ってきて、子供を返せとけたたましく鳴き威嚇するが、イチゴは雛を銜えたり離したりしてあそんでいる。そしてそのまま食べるのかと思うとわざと逃げられた振りして雛を逃がすのです。後で太らせてから食べるためなのか?。以前2度ほど雌の親鳥を捕まえガレージの前に置いてあったのを我々はありがたくイチゴからのおごりとしてローストにして食べたこともある。鶉のファミリー、いろいろな種類の小鳥たち、プケコと呼ばれるブルーの鶏みたいな鳥、この鳥は結構愛嬌がありカタマラン造りに必要なためバケツに水を入れておいて置くとそのバケツにさかさまになって水を飲み水浴びをしている。もちろんネズミもいます。大きなネズミは嬲り殺してその辺に放って置き小さなネズミはたまに食べるようです。

ウサギの次にイチゴの好物は、目白(こちらではシルバーアイ)この可愛い鳥がうまいと見え好きなんです。集団で飛んできては周りの小枝に止まり小さな虫を食べている。時々この鳥が窓ガラスにぶつかるのです。曇りの日に多く「ドーン」と大きな音がしてデッキに転げ落ちて気絶する。そこでその辺に寝転がっていたイチゴが飛び起きて気絶しているメジロを捕まえて食べてしまう。多いときには2~3匹ぐらい捕まえては食べてしまう。メジロばかりではなくカワセミも時々ガラスにぶつかるがカワセミは大きい鳥なのでしばらくのた打ち回って居てまた飛んでゆく、余程打ち所が悪いとそのまま死んでしまう。

夏になると蝉も好きです。自分でもとりますが木に止まっている蝉を取ってイチゴにやるとカリカリコリコリとうまそうに食べてしまう。以前飼っていた犬も蝉を取っては食べていましたが、余程うまいのか?猫も食べる、何匹でも食べる。
夜になると家の明かりに群がるセッジ(水生昆虫の蛾のようなもの)も喜んで食べる。屋内でテレビを見ていると突然「ド~ン」と音がする、と、ガラスに群がるセッジをイチゴが飛びついて捕り食べている。

以前2ヶ月イチゴを家に置いて南島に鮭釣りに行ったことがあります。この時もしイチゴが腹が減ったらと乾燥フードを洗面器一杯置いておいたのですが、2ヶ月後そのままペットフードはありイチゴは以前よりポッチャリと太って、お土産の魚をねだっていました。
釣りが好きな飼い主ですので魚には目のないイチゴです。鱒など釣って来ますともらうまで横でギャーギャーとなきクレクレとせがむのです。

こんな我が家のイチゴが自分のペットフードをデッキの真ん中に生やしたマグノリヤの木に巣を作ったブラックバードに自分の食いさしを食べさせているのです。子育てに必要な栄養をとるために猫のペットフードを食べにくるのです。
猫のイチゴも横で寝転んでそれを眺めています。ペットフードがなくなるとイチゴは私に腹が減ったと「ゴハン」「ゴハン」とねだるのです。仕方なしにペットフードをやると外で食べると動作で示し外に出すと少し食べてまた自分のペットに食べさす。

コノ調子だから野生の鳥が見る見るうちに太りだしてきて、猫にえさをやっているのか鳥にえさをやるのか?わからなくなってきて餌をくれるのを鳥まで待っているようになって来た。

私のペットは猫のイチゴですが、女房のペットは最近買った金魚、猫のイチゴのペットはマグノリヤに巣を作るブラックバードです。

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