Monday, October 09, 2006

 

吹き続く春風

吹き続く春風

日本より自称酒盛り係のヨット乗りユカリちゃんがヨット造りの助っ人にやって来てくれ手伝ってくれたのです。
しかし何分 風が相変らず強すぎて仕事は進まず、少しニュージーランドの生活を楽しんで帰国しました。

彼女は新米のヨットのりで、仲間と時々セーリングを楽しんでいるとのことでした。
この彼女がニュージーランドを訪れるのは今回で4回目と言うニュージーランド好きで観光自体はもうする気は無く
「ニュージーランドの空間を楽しみ味わっていれば幸せ」と言っている少し変ったキャラクターの人です。

彼女を空港に送り返して帰宅すると、何時もの春風が吹きまくっていたのです。
家の窓からヨット作業場と成っているテント小屋を見渡すとテント小屋の一つが風に吹き飛ばされそうなぐらい揺れている。

それを眺めながら女房に 「見てみろまだこんなに揺れてもあのテント小屋はまだ建っているゾ!」 などと言いながら眺めていたのです。少し疲れていたのでゴロッと横になり少し時間が経つと今度は女房が言うではないか 「あのテント小屋が少しおかしい?ヒョットしたら倒れたのではないか?。」

驚いて先ほど自慢したこの風でも倒れないテント小屋を覗いて見る。
我が秘密のヨット製作場と成っているテント小屋は少し先ほどよりも低くなっている。これはもしか?したら ヒョットしたら?
急いでテント小屋を見に行く。

テント小屋は無残にも鉄の支柱が折れ曲がり、膝を崩すように倒れている。
応急処置をしようとしたがこの風では何ともしようがないので諦め、原因を探すように眺め回す。

原因は整地した土地が柔らかくペグが抜け、この風で揺れ動き、支柱の鉄棒が折れ曲がり倒れたのだと発見する。

「今回も風の勝ち」 前回は大雨が降り造りかけのオス型が散々壊され雨をかぶり被害を被ったのだが、
その前にも強風の為にオス型がなぎ倒されたのでこれで三連敗。

七転び八起きと言うがまだ転ばなくてはいけないのか?と落ち込む。
今日は一晩寝て又良い案を考え出して明日にでもやり直しをしようと自分をなだめすかしている所である。

しかしテント小屋はまだ四軒のうち三軒建っているので少しは救われるのだが、この先ビュウビュウ風の吹く中のテント小屋でのヨット造りは先行きが不安である。

女房がポロッと言う。「まだヨットを造る 気持?」
私が答える。 「造りたいから苦しんでいるのだ!」 「もし失敗したら海の世界から足を洗う」と宣言する。

すると上手くしたものでヨットのブローカーから電話が入る。
「貴方のヨットを見たいと言っているお客がいる、ヨットの鍵を届けてくれ」
今あるヨットを新しいヨット製作のため売りに出しているところだ。
別に海の世界を止めると言っても今すぐに止めるわけではないのだから、マサカ?、ヨットブローカーに聞こえたわけではないとおもうのだが?

まだ始めたばかりのヨット造りを今ギブアップするわけには行かない。
一晩寝るとキット又気力を取り戻す事が出来ると思う。
「窓の外を見る」 風は止みそうも無く、相変らず吹き続けている。
「頑張って建っててくれよ」と祈るような気持ちである。

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