Friday, October 20, 2006

 

再スタート

再スタート

春の嵐に完全に叩き潰された我々のカタマラン製造工場は、又、一から出直しとなりました。
このぐらい風に壊滅されると改めて自然の偉大さ?を知らされると言うか、人間のひ弱さを知らされると言うか、
「参った 参った」素直に風を認めるようになってしまう。

今週は、風にも負けない工場を作ろうと、一本5メーターもある材木を70本せっせと買ってきて工場作りをしたのです。
風にも負けない工場と言っても作業工程上、何度かは屋根や壁を取り外さなければいけないので、
骨組みを材木で組み立て、長さ15メーター、幅3,5メーター、高さ4,5メーター、の借りの小屋風骨組みを作ったところです。

これに風除けの暴風壁を加え嵐でも耐えられるかな~と言う小屋を完成したのです。
これには元のテント小屋のパイプで補強して、テント地を張るのです。小屋といってもあくまでテント小屋にこだわっているのは、やはりカタマランが大きくてどうしても小屋を分解しないと組み立てられない事、

我々の敷地の問題と作業上の問題を考えた上で便利ではないか?との考えからで、そりゃ~大きな屋根のある工場が持てれば最高なのだが、宝くじが当たるまでカタマラン造りを待っているわけには行かず、とにかく出来る限り我々が許される範囲で造ってゆく。
足らないところは足らない頭を駆使して何とか解決してゆくと言う方針でやっているのです。

意外と今のところ不可能と言う事はなく女房と二人で何とかやっていますが、4,5メーターの高さに小屋の梁を取り付ける時にはチョッとこれは危険で二人では無理ではないか?と諦めかけて助けを求めようとしたのだが、
ここは知恵が必要だと考え少し悩んだ末に、考え方を少し変えただけで何とか二人で取り付けることが出来た。

こんな時にこんな大変なことを始めているにもかかわらず、その中で喜びを感じる一瞬であった。
「なせば成る」 こんな気持ちがわいてくる。この積み重ねがやがてカタマランとなり海に浮かべる日がキットいつか来ると感じる?のです。

どうですか、誰か一緒にやってみたいという物好きな方はいませんか?
我々のようにリタイヤをして何かやって見たいとお考えの方、「もし海の世界に入って見たい」とお考えの方メールください。

ヨットの世界にはおもしろい考えをした変った人が多く、今までの世界では会えなかったような人達が貴方を待っています。
言葉を換えると、変人、奇人、が多く、平和に暮らしていればいいのに、あえて大変な道を歩んでいる人達が多い。

何もわざわざ大変な生活をしなくてもいいのに、何自由なく暮らすことが出来るのにそんな生活に飽き飽きして、不自由な生活を求めヨットの世界へとはまり込んでゆく。
ヨットがセーリングをしている所を遠くから眺めていると一見平和そうであり、豊かそうなのだが、見ると、やるとは大違いであり、「何でこんな大変なことをやっているんだろう」と思うことがあるものです。

しかし、ヨットを降りて家に帰るとなんとなくぬるま湯に浸かっているような物足りなさを感じ、又、海の世界に行きたくなってゆくものです。
自然を利用した乗り物は決して便利な乗り物ではなく、いかに上手く自然と調和しながら人間の少しばかりの知恵を利用してセーリングを楽しむ。

こんな乗り物がヨットではないか?と思うのです。でも時には自然は人間に優しく最高な気分を味あわせてくれるのも事実です。

我々も日本では働いてばかりいたのですが、このまま働き続けていれば金銭的には豊かになるがきっと死んでしまうんじゃ~ないか?という事で、止めた~と日本脱出をはかりニュージーランドでヨットを買い求め大洋に乗り出したのです。
これが今からもう20年近く前の事となり、その後このニュージーランドに住み着き、今 又、新しくヨットを自分で造ってみようという新しい目標に向かって挑戦中です。

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