Monday, November 06, 2006

 

少し進んだカタマラン

少し進んだカタマラン

今週は天候も安定していてやっとのことでカタマラン造りが進んだ、いままでの嵐が続く10月が終わり急に安定した天気が続いている。しかしキット又直ぐに嵐がやってくることだろう。

天気が安定している間に作業小屋の建物の復興を完了させ、ここで又、カタマラン造りを始めると又荒天に潰されると思い、
今度は少し違った攻めかたを考え、ガレージで船体の一部をいくつかに分け作って行く方針に変える。

ここで又困った事が起きる、船体は高さ2,8メートルぐらいあり作業スペースを入れても3メートルは欲しい。
ガレージでは50センチぐらいスペースが足らない。
これをどう解決しようか?と悩んでいたところ、女房が船体を長さと高さをいくつかに切り分けて造ればと提案したことでヒントを得、これは簡単で良いアイデアーだと早速取り入れ、船体を7つに切り分けガレージで作り、テント小屋に運び込むことにしてそこで組合わせてゆく。こうすればたとえ嵐が又来ても小屋の一部は壊されても船体は無事残るだろう?と言った計算である。

10月の嵐で自然から学んだ事はメタメタにテント小屋を壊されたのだが、型に使っていた船材が予想以上に強かった事だった。
嵐の後で色々と被害状況を調べてみた所、壊れていたのは総てと言ってもよいぐらい、ここは大丈夫だろうと思っていたところばかりが潰れていることだった。

例えばテントのポール(これは鉄パイプで出来ており一見強そうダッタ)。 一言で言うと硬いものがつぶれ柔らかい物がほぼ無事だったことに驚いた。 (柔、鋼を制する) とでもいった所か? 、周りの立ち木でさえ太い木は折れても細い木は揺れに揺れても折れる事無くぶち当たってくる風を逃がし折れないようにしている。

ヨットの操船もこのようなことが言える。もし嵐に遭っても、前に進まず後ろに流されないようにしていると嵐のために被害を受けずに無事嵐が通りすぎるのを待つことが出来る。これをヒーブツーと呼ぶ。

ところで話を船材に戻すと、鉄パイプで嵐の間、叩かれ、潰され、突きさされても船材は傷が少し付いたことと少しかけたぐらいで、土汚れをホースで洗い流すと又そのままで使えると言ったぐらいの被害ダッタ。これからこの船材でカタマランを造ろうとしているので良い強度実験になったとかえって喜んでいる。

この船材を選んだ理由の一つは、水を吸わないこととケミカルに強く、適当に柔らかく強度が有る点であり、今回の嵐のために強度実験が幸運にでも出来たことに感謝している。

カタマランの船首がほぼ形となって出来あがってきた現在、このように毎日カタマラン造りをしていれば少しずつ出来上がってくるような気がしてきた。
元々総てを自分達で一からこのデッカイカタマランを造ろうと思い立ったのは、先ず以前からカタマランを造りたかったことと
予算の関係(造ってもらうと一億ぐらい必要)、将来一緒にセーリングをしようと約束していた親友の死、
リタイヤ宣言をした今、毎日することが無いと言った持て余した時間の使い道、どうしたらこのカタマランが造れるか?と言った頭の体操、作業をすることにおいて体の運動になることなどなど。

これらを総てまかなうため今は毎日が充実しており、もし、恵まれているからと言って毎日何もしないでテレビと酒などを飲んで暮らしていては体を壊す元になる。
歳を取ると食べる事も興味をなくし(実際に余り食べてはいけない)、酒も飲んではいけないし、喜びは旅行ぐらいしかない。

我々の場合は若い頃に旅行をいやと言うぐらいしてしまった為、不幸にも人並みなところに行っても感激などしない悲しい現実があり、何か思い切って目新しいことをしないと生きているといった感動が無い「悲しいですね~~」。

タダ何もしないで生きるならば、刑務所など一番いいところかもしれませんね~、仲間は一杯いるし、寝る所付きで食事付き、
おまけに適度な運動も有る、これでタダ。
ニュージーランドにもこのようなところが一杯あり、人気があるせいか?何処も満室だそうです。
ニュージー政府が頭を抱えて困っています。
こんな恵まれている宿?が有るがただ気分が何故か行きたくないだけの事、自分の老後の生活もこのように成ってはいけないと怠けたい気持ちをぐっとこらえて未知への挑戦をしている所です。

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