Thursday, November 23, 2006

 

私の釣り

私の釣り

毎日コツコツとカタマランを造っているとさすがに大きなカタマランでもなんとなく形が出来てきた。
今ハル(船体)が小さく分けられてもう直ぐ出来あがると言うところまで来た。

この部分のハルが総てそろうとこれを一つのハルに繋ぎ合わせる仕事に掛かる。
未だ風が少し吹いてはいるが以前のように毎日が嵐という事は無くなった。(多分?)これからはテント小屋に仕事場を移して
船体を繋ぎ合わせる。(上手く形が合うのか少し心配なところも有るが何とかなるだろう)。

この仕事が始まると素人目にも船を造っていると分かるようになると思う。我々自身もそれを確認する事になるだろう。
今の状態では何かを作っている事は解るが知らない人が見ると 「何を造って居るのか?」 と聞くと思うような状態である。

ここで問題は、やはりもう一度型をテント小屋で組み立てる事であり、前回では見事に船体のオス型を嵐に木っ端微塵に潰された苦い経験があり、何とか組み上がるまで強風が吹かないでくれと祈る気持ちである。

今回は長期の天候を読んで 「今だ」と言う時に一気に作り上げてしまうつもりである。このオス型が出来上がるとそれに今までガレージでコツコツと造ってきた船体の一部を載せて繋ぎあわす。
船体の一部はすでにファイバーグラスを掛けレジンで固めてあるので、適当に重さがあり硬さも備わっているので簡単には潰れなくなっている。

ここまで出来上がってしまえば極端に天候には左右されなくなり、雨が降れば降ってもよいし風が吹いてもたいした被害を受けにくくなる?と考えている。仕事は天気の良い日を選び作り上げてゆく。細かい仕事はガレージで下準備をしてテント小屋に運ぶ事にする。

こんな日々を過していると毎日が充実していて自分達の敷地で自分達の目的に向かって働く、こんな時間が持てる事が素晴らしく自由であり又幸せを感じる。
それでも時には魚を取りに海に釣りに行きたくなってくる。昨日天候も良いので釣りに行く用意をしていたのだが、朝起きて見ると未だ風が残っているようである。では又の日にしようと決め釣りを止める。

我々が今好んでする海釣りは、海が静かになった日を見計らい流れや風に船を任せ少し流れに乗ってドリフトする。
海の魚はエサを求めて泳ぎまわっているので余り一箇所にはいない。

人によってはコマセを撒き魚をおびき寄せて釣る人もいるが、我々はその日の潮に任せて釣りをする。
最近は魚も少しあれば食べるには満足な為、魚を多く取るより、より細い竿で細い糸を使って大物を釣るような楽しみ方をしている。

今私が気に入っている竿は渓流釣りに使っていたフライロッドの古いのを改造してその竿に小さいリールを取り付け8ポンドの糸を150メートル巻いて釣りを楽しんでいる。
このぐらい細い竿で海釣りをすると魚との対話?が出来るというか、今魚がどんな状態でエサを狙っているかと言った様子がなんとなく読み取れてくる。

昔、釣り好きの友人が、「今魚がエサに触った、釣り糸に触れた」 と言っていたが、その頃は 「そんなことが解るわけが無い」
と疑って聞いていたものである。
でも今はそんな事が本当にわかるようになってきた。

細い仕掛けで釣りを楽しむようになれば細かい魚の仕草が仕掛けを伝わり感じることが出来る。たとえ小さな魚の当りが合ったとしても感じることが出来る。
小さな魚は当りが意外と大きい、初心者の魚と言うのは 疑う事が無くエサだと思うと遠慮なく食いつくため当たりが大きく感じるものである。

大物は先ずエサを疑って掛かる(総ての魚ではない)そして先ず少し触れたりつついたりしてからエサを吸い込むようにくわえて持ち去り、持ち去りながら飲み込む。ここで釣り人は竿を立てあわせを加え針を魚の口に掛ける。

この大物は(例えば鯛)エサを持ち去り走り去る。魚によって引き方があり大物の鯛は回遊魚のように最初は走る。
釣り人は回遊魚が掛かったと思い違いするような走りをする為鯛の大物とは思わない。
それでつい気軽に取り扱い大物を逃がしてしまう。

細い仕掛けで釣る時はよりスムースに仕掛けを扱わなければいけなく、つり人の技量を要求されるのだがここが面白く難しいところである。
我々の仕掛けでは1メーターぐらいまでの魚が釣り上げられる。(海面まで) 漁師ではないので多少切られたり逃げられたりしてもかまわないと言った気持ちで釣りをしている。

昔は魚をイヤと言う程釣り持ち帰ったものだが、今はそんなに多くは食べられないし食べる分だけ取れば帰ろうかと止めてしまうような釣りに変っている。

周期的に魚が食べたくなり天気の良い日を待ち、釣りに行くタイミングを見計りながらカタマラン造りを毎日やっている今日この頃です。

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