Saturday, January 13, 2007

 

老後の時間の使い方を考える

老後の時間の使い方を考える

熱帯低気圧崩れがニュージーランドの上に停滞していてここ何日間は蒸し暑く雨が降り続く毎日です。
日本の梅雨を思い出す天気、本来このシーズンのニュージーランドの天候は日中25度ぐらいでカラッとした暑さが続く夏ですが、
南太平洋の熱帯低気圧が時々下りてきてこのような天気になるのです。

ニュージーランドはめったに台風が来る事はありませんが、たまにコースを変えた台風がやってくる事があります。
私が覚えている台風は、ハリケーンボラというのが18年?前ぐらいに一度やって来て大きな被害を与えたのが記憶にあるぐらい、たまにやってくる程度です。

台風が余り来ない地域で台風がやってくると、災害の準備が出来ていないので予想以上の被害を与えるのが常です。
日本の様に定期的に台風がやってくる地域では、台風に対して心構えや対策が採られていると思いますが、ニュージーランドでは何も対策がされてないのが普通です。最近は地球温暖化?の為か洪水がしばしば起こりますが人口が少ないせいか?凄い洪水なのに以外に被害や人災が無いのがニュージーランドの洪水です。

これがフィリピンならば何万人という人が死んでしまうのでは?と思うような洪水でもこの国では大したことがなく、水が引くとケロッとした表情の人がかたずけをしているというのがテレビで映るぐらいです。ここでの被害の多くは家畜の牛が溺れたり羊が流されたりというのが被害の状況と言うところでしょう。

ところで、天候のせいでここ何日間はカタマラン造りの方はお休みと言った状況です。
暇をもてあましているのでこのブログを書いています。以前だったら酒でも飲んで時間を過していたのですが、今はその酒も少ししか飲めずにいます。飲みすぎると体調を壊すような歳になり最近は赤ワインを水割りにしてチビチビ舐めているのが今の私の飲酒です。

日本の忙しい生活に見切りをつけ、セミリタイヤを宣言してこのニュージーランドに永住した我々夫婦は、ここで永住権を得る為に趣味の宿屋を開いていましたが、今回、本格的なりタイヤ宣言をして自分達の老後を過そうと計画しています。
何故、リタイヤ宣言をする必要があるのか?と言いますと、自営業というのはどこかで自分達で行動の総て、休みの総てを決めなければならない。

会社人間のように、何歳でリタイヤです。という事が無く、ずるずると働き続けるといった生活になってしまうため、「この辺でリタイヤだ~」と宣言する必要があると思うのです。
私も今年で60歳になってしまいます。未だ働けるとは思いますが、最近は働いた後に体調を壊すようになってきたので、この辺で自分達の為に時間や残りの体力や気力を使いたいと考えています。

「それじゃ~リタイヤして何をするのだ」と考えて見ますと、特別にやりたいことが見付からないのが現状ですが、多くの先輩年寄り達を長い間観察してきまして、一番多いのが旅行と園芸で時間を過すパターンでしょう。
ここニュージーランドでは収入に余裕がある人は、先ずリタイヤの為の気候温暖な地域に家を買い求め、落ち着いたならば、世界旅行に出掛けます。英語圏のこの国ではニュージーランドだけで働いているというパターンが少なく、自分にとって良い仕事があると世界中働きに行き、家族が世界中に散らばって生活しているパターンが多いので、世界旅行に出掛けて親交を深めるのでしょう。

一般人の老後として多いのは、家庭菜園と運動のゴルフやテニス、ジョキングや散歩の日々を過し一年に一回ぐらい外国旅行に行く。
普段年金を少しずつ貯めてツアーに参加する。
老人が多く集まるテニスクラブに参加していると、毎年冬には「何処そこに旅行に行ってきた」と言う話を聞かされるのが恒例となっている。

我々もそんな時間を老人になった時過すのではないか?と観察してきたのです。一般に経済的な話をすると、レストランで食事をする金額を考えると、その人が得ている収入の一日分ぐらいまでが無理の無い金額ではないか?と思うのです。
そして旅行に行く金額としては,その人が得ている金額の一ヶ月ぐらいまでが無理の無い金額ではないか?と考えているのです。

するとリタイヤ後の老人が使える金額は、一定の収入が途絶えた老後であれば、以前に蓄えた貯金と年金で生活費や旅行費をやりくりしなければならない。
リタイヤ後でも収入の多い人は問題はないと思いますが、多い人は多い人で以前より収入が減っているのが一般的ではないでしょうか?

このような状況で有り余る時間を過すには、ゆっくりと金があまりかからない旅をすると言う事が多くなります。
ここニュージーランドでも最近は多くなりました。このような旅行での問題は、若い人がやっているとなんとなく「若さ」で美しくたくましく見えたりするものですが、老人の姿は美しくは見えません。美しく見えないだけではなく、なんとなくみすぼらしく見え、淋しく、世の中から捨てられ見知らぬ国を漂っているように見えます。

若い頃の安い旅行は、体自体も抵抗力が強いので良いのですが、年老いてからでは抵抗力が弱いのでせめて清潔な環境で寝泊りや食事が出来るぐらいの旅にしたいと考えているのです。
そして目的無しにさまよい歩くのではなく、我々の考える旅は、釣りなど目的の有る旅にしたいと考えています。

我々の場合外国旅行はかなり以前にしたことでもありますし、今行って見たいと言った特別な国も無く、悲しい事に感激も少なくなっています。
このようなことを色々と考えていますと、「家」と言うものを引きずりながら旅ができれば最高ではないかといった結論になってきたのです。
行く先々で遊び道具、「我々の場合は、釣り道具やテニスラケットなどを持ち」旅をする。
そして夜は自分のベッドでゆっくり眠る。食事は質素な物を自炊する。その土地の珍しい物を買い求め自炊する。釣り上げた魚を料理して食べるなど。
年寄りになるとレストランの食事は 「毒」になっても栄養にはならなくなってゆきます。何故か?と言いますと、食事を美味しくするにはかなり多くの油、バターや調味料を使う必要があり、これらが体に悪いのです。たまに食べるのなら良いのですが旅行中という事は自炊以外はこのような食事をしなければならない。

特に長期の旅となると、イヤでも毎日カロリーの高い 「美味しい、体に悪い」 料理を食べ続けなければならない。もしくはスーパーで買い求めた簡単な食事をしなければいけない。長期の旅においてこのような食事は年老いた体には健康を害することになりかねない。
まだまだ旅行に関しては色々な問題が伴いますが、老後の旅行を考えた時、我々は「自分の家」と共に旅行できれば最高だと考えています。
貴方はどんな旅がしたいとお考えですか?。

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