Sunday, July 15, 2007

 

リタイヤ後のヨットライフ

ただ今、ニュージーランドは冬です。我々の住む地域も今年は大変寒く、雨が降り続いておりヨット造りの作業を遅らせています。

レジンが寒さのため固まってドロッとなり仕事にならないのです。仕方が無いので天気の良い日だけ太陽の当たるガレージでレジンを温めながらパーツを作っております。

毎日少し働くと気分的に楽になり、仕事が出来ないと何故か自分が怠けているような気分になってくるため、ヨット造りの仕事が何か出来ないか?雨の中でカッパを着て仕事は出来ないものか?などと考え、恨めしく空を見上げている毎日です。青空が欲しい!

ラジオやテレビで日本の台風の話しをやっていますが日本も大変ですね~。
ここニュージーランドの北部地方でも台風並みの雨と風が吹き荒れ、大きな被害がありました。

豪華客船のクルージングシップがこれに巻き込まれ大きな被害を負ったと報道されています。
世界的に気候の変化が速くなり大変な時代になってきました。しかし、この被害を考えて見ますと多くは人災的要因が絡んでいるように見えます。

海の世界の場合、出航時間が決まっていたり曜日に合わせ出かけたりと、海の基本が自然を読んで行うことから、自分達の生活に合わす様に変って来たためではないか?と思います。こんな事を考えながら自分が今造っている船のことに照らし合わせてみると自分の目的に合った又は合う船を選ぶことが大変重要ではないか?と思うのです。

ヨットの歴史を考えて見ますと、元は、ヨーロッパの気候の厳しい地域の人達?が略奪目当てで世界中セーリンがして周ったのが始まりのような気がします?。
そのために造られた重くて頑丈な船が何故か未だにヨットと思い込まれている。

私の考えている船は、ポリネシアンがカヌーを二艘継ぎ合わせ、長距離航海の為に居住性を持たしたのが始まりのカタマランという船です。

目的は、クルージングであり、リタイヤした年寄り夫婦がノンビリと世界を周れるような船を考えています。日常生活に必要な最低限度の品物や水、遊び道具、食料、クルージングに必要な船の道具などを積み込み、出来るだけ人手が要らないような船を考えているのです。

セーリング自体を考えて見ますと、今は昔と違い、自船の位置も10メーターぐらいの誤差でわかる時代で、天気も簡単に予報が入る時代です。
この便利性を利用しながら、高気圧の端っこをセーリングする。(高気圧の真中は風が無い)(低気圧内は風が強すぎる)
多くの航海機器を使った今の外洋レースのようなセーリングになると思うのです。

そのためにはある程度速い船が欲しいし、年寄り夫婦のため重たい船は色々と力を必要とするので軽い船が良い。
物や食料に溢れた今の生活から最低限の品物を選ぶとしてもどうしても多くなってしまうため、船内のスペースが取れる大きさが必要となってくる。外洋の波長を考えると安定性を求める為にはある程度の大きさがあった方が良い。(外洋クルージングに必要なものだけの重さは普段のセーリングより1~2トン重さが増す)。

ヨットを設計する段階で多くの船は、外洋セーリングに必要な荷物の重さが計算されてないのが一般的だと思う。
この重さが船の船速を遅くしたり強度を不足させる原因になるため、遭難が起こったりリグが壊れたりすることになると言うデーターもあります。

それと、長期に渡るセーリングとなるために出来る限り大きな生活空間が欲しい。クルージングというのはセーリングしている時間はわずかであり、ほとんどの時間は停泊しているといっても良いので、停泊している時に我が家と成るゆとりのある船が欲しい。

などなど欲望は尽きないものであるため、これらを総てある程度かなえることが出来る船を考えた時カタマランという答えになるのではないでしょうか?。
モノハル信仰の人には反論されるかもしれませんが、カタマラン信仰の私はこれを信じます。
と言っても今もっている船はモノハルなんです。金銭的な問題もタタあるので話しのようなわけにはなかなかいかないのが現実です。

もう一つの問題は、遭難****ソウナンデス。これは洒落です。どちらにしてもこんな事は避けたいことですが、仕方無く嵐に巻き込まれたとするとパラシュートアンカーを用いる事が今は一番良い方法ではないか?と考えています。
カタマランの場合はバウを波に向け船を流す。モノハルの場合はヒーブツーの角度で波に向かって30度ぐらいに流すと良いのではないか?と考えています。

これが出来ない時は、サーファーが波に乗って遊ぶようにヨットを走らすと大波でも乗り越える事が出来ます。想像すると恐ろしい事ですがサーファーのように一旦なれてしまうと結構楽しいものですよ。
恐怖を超えると波の大きさに感心して自然の偉大さに頭が下がり逆らう気持ちがなくなります。

しかし嵐のこないうちに早く逃れられる船が欲しいと思うのであります。

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