Saturday, December 01, 2007

 

我が家の春から初夏

我が家の春から初夏

好天に恵まれてカタマラン造りは順調に進んでいます。
ただ今昨年の嵐でダメージを受けたところをほぼ修理し終わったと言ったところです。

このカタマランは新しい素材を使い軽く造ると言う目的ですので「何処まで軽く、どのぐらい強さが得られるのか?」と言った妥協点を見つけ出すのが難しく、
今回は水線下にディオレーンと呼ぶ新しい素材を使いました。これはケブラーと同じ様な強さの性質らしく材料屋さんが勧めるので一度使ってみることにしたのです。
このディオレーンは一見クロスと同じ様に見えますがレジンで固めると鋼鉄の様に硬くなり心強く船底に信頼感が増えてきます。

カーボンやケブラーを沢山使えば強く軽く仕上がるのですが、材料代が天まで届く位必要となってきますのでとても使えません。
このディオレーンは高いのですがカーボンやケブラーと比べても適当な強さがあり価格も安い点が気に入っています。
一度使うとそこら中使いたいのですが出費を考えグラスで我慢しています。

こんな日々を過していますが、我々の周りは初夏真っ最中と言ったところです。今朝窓からデッキを見るとファイバーグラスのゴミが落ちています。ヨット造りの材料がその辺に散らばっていると見え、小鳥達がそのファイバーグラスを使って巣作りをしている様子です。
「誰がこんな物をデッキに持ってきたんだ」と考えると心当たりがあるのは小鳥ぐらいです。

我々の敷地には色々な種類の鳥がいます。カワセミは涼しい時には電線に止まっていて獲物を探しています。大変目がいいと見えかなりの距離(20メーター)からミミズや虫などを見つけ突然飛び立ち獲物を銜え又電線に戻ってきます。
カワセミも我々の事は良く知っていると見え恐れる様子はないのですが、見知らぬ人が来るとどこに行くのか近くに見えなくなってしまいます。
来客にバードウォッチングをしてもらおうとしても、そこらに何時もいるのにこんな時にはカワセミがいない。これは不思議な事です。

春に良く見るのはフラックスの密を吸いに来る「ツイ」。この鳥は一見黒くのど仏に白い鳴き袋をつけた鳥です。良く見ると黒と思っていたのは間違いでブルーや黒の光沢のある綺麗な鳥なんです。
美しい声で鳴きニュージーランドのウグイスといったところです。

庭にはキジも沢山います。キジはしょっちゅう卵を産んでいる様子です。時々卵を草むらの少し平らになったところで見かけます。この雛が孵った時には母親が雛を連れてエサを探している光景を良く見かけます。
ところが我が家のネコ「イチゴ」の好物なんです。この雛を獲って食べるのです。可哀そうですがネコに言い聞かしてもやめません。

ネコに獲られたヒナを取り戻そうと必死で母親やオスのキジがけたたましくネコに威嚇するのですがネコはヒナを銜えて知らん顔をしています。
ネコは片っ端からヒナを獲る事はしないのですがなんとなく飼い主として気が引けます。

ネコのもう一つの好物はウサギの子です。ウサギの隠れ家と思える所の近くにジッと獲物が顔を出すのを見張っています。
時には同じところに毎日通い何日も何日もジッと待っています。
そしてあるとき草むらに顔を突っ込んだと見えるとウサギの子どもを銜え主人の私に誇らしげに見せおもむろに食べ始めます。

ネズミも取りますが大きいのはなぶり殺してそこらに放っておいてあります。小さいネズミは腹が減っていると食べますがあまり好みではないようです。
小鳥の話しに戻りますが、ブラックバードと言う鳥もせっせと巣作りに励んでいます。
屋根のトイなどに巣を作るため困っております。この鳥はそこら中に巣を作る為木など枝落としをしようと思うとブラックバードの巣があり雛がいる、ポスト箱まで巣にしてしまう。

ブラックバードのメスがいつも庭で何か餌や巣の材料を探しているのを良く見受けます。時にはカタツムリを銜えて飛び上がり空中からカタツムリを落とし殻を割って中身を飛べるのです。
鳥もなかなか頭が良いと感心します。あるとき女房がアボカドの木の下にある洗い場で洗濯していたら、この鳥がぎゃーぎゃー鳴き糞を女房の頭にぺちゃと落としたのです。
飛び立ったばかりのヒナ鳥が横にちょろちょろしていたと女房は言うのですが、子をかばう母鳥の行為でしょうか。

私の一番好きな鳥は「メジロ」です。英語では「シルバーアイ」と言い小さくて可愛い淡いグリーンの体に白い目、こんな小さな鳥でも何かを銜えて巣作りをするのです。
当たり前かも知れませんが小さな体に大きな巣の材料を銜えて飛び立って行くのを見ていますと愛らしく思うのです。

ファンテールもいます。この鳥は人間に一番近くまで近寄って来る野鳥でしょう。薮などを歩くと必ず手が届くのではないかというところまで近寄ってくるのです。
何と人なつっこい鳥だろうと思っていたら、この鳥は人間が動く時に周りの小さな虫達が飛び立つのを獲って食べているのです。
だから人間の周りにつかず離れず近寄ってくるのです。

こんな我が家の住人達が春になるとにぎやかに飛びまわり餌を取って巣作りをするのです。
アボカドなどもこれらの鳥のエサになっています。まだ未熟なうちから嘴でアボカドに傷をつけ、傷を付けられたアボカドの実は早く熟し地上に落ちます。それを食べるのです。毎日一個か二個地上に落ちています。一度に多くは落とさないのです。

食べ頃になるとアボカドは自然に落ちても来ますので毎朝それを拾って歩くのもこの季節の楽しみでもあります。傷がついたアボガドは鳥や獣の取り分として置いておき、きれいなアボカドを拾います。他の果物も同じ様に鳥達と分かち合って食べています。

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