Sunday, December 09, 2007

 

魚がクサイ

魚がクサイ

今朝、野外工場に向かう時ハリネズミの子どもがいたのです。10センチぐらいの可愛いハリネズミです。触ると生意気に丸くなり細い目でこちらを窺っています。ハリネズミの親は時々見かけますが子どもを見たのは初めてです。さすが子どもは可愛い事、こんなハリネズミを可愛いと思うようになったら老い先が短いのかもしれないが可愛かった。

早速、ヒロアキさんの反応が良かったので魚の味について書きます。

魚の味は、何処で生活しているか?シーズンは?何を食べているか?オスか、メスか?などで味が違ってきます。
今回書いた鮭釣りの話しで「魚がクサイ」と書きましたが、この川の魚は産卵遡上する前にしばらく河口で生活しており、タイミングを見計らって川に上がってきます。

その川が乳牛牧場の公害で汚れている場合は魚達はその汚れたエサを食べているし汚い水を飲んでいると言う事です。
だから魚が臭くなるのです。
同じ種類の魚で何度も経験していますが、ニュージーランドの西側に流れ込む川で釣ったシーラントラウトは産卵に上ってくる白魚を沢山食べているため美味しかった。この川の上流は牧場など出来ない丘陵地域で自然林があり魚も自然に生活しています。

マスも同じです。川釣りに行く時にいつも私の気にするところは、釣りに行く川の上流がどんな川か?と言う事です。釣った魚を食べたいので美味しい魚が釣れる川を選びます。そんな川にめぐり合うと釣りも素晴らしく、釣って居ても大変気分が良いものです。

どんな魚もたいがいは産卵前が美味しくなります。産卵に必要な体力を養うため栄養を付け太っているからです。(例外もあります。産卵を一年に何回もする魚は産卵後が美味しくなります。なぜなら産卵後に荒食いするからです。)
そして婚姻色が出て綺麗になります。

人間も同じ事が言えます。結婚前には美しくなるのです。婚期を逃した人間はどうしても婚姻色が色あせてきます。(これは例外も有りますので一概にはいえませんが)
魚の場合オスの方が味は美味いのです。メスは卵に栄養をとられ今一です。そして産卵後は脂が抜け落ち鱒の場合では身が真っ赤やオレンジ色から白っぽくなり外見も黒味がかり「ネコもマタイで通る」と言われる程まずくなります。

鯛でも磯の周りで生活している鯛は砂底で釣る鯛より美味いのです。磯には多くの食べ物が有り甲殻類を多く食べていれば体色も赤くなり味も美味い。
鯛の婚姻色は誰が見ても惚れ惚れするぐらい美しい魚になります。簡単に言いますと美しく見える魚はたいがいは美味いということです。
キット人間も同じかもしれませんが私は人間だけは違うのではないか?と思います。

美味いものを食べている魚は美味いとも言えます。人間の場合美味いものを多く食べている人は早く死にます。早く殺したい人が身近にいたら美味いものを多く食べさせ酒を多く飲まし、運動をさせないことが早死にさせる秘訣です。(これは秘密の話ですので誰にも言わないで下さい)

ところで、アラスカの釣りですが日本で生活している時に二回ほど釣りに行きました。
アラスカの場合釣り場に行くための交通機関が無いため、軽飛行機や船が必要となりガイドに準備してもらい釣り場に行くのです。
そのため釣りの費用が高くなってしまいます。だから未だ魚が多くいるのですが、地元のエスキモー達は自分達の一年分の食料の一部として網を掛け産卵に上ってくる魚を獲りスモークにしています。

小屋一杯のスモークには驚きます。長期保存のためにスモークにしますので身は大変硬く歯とアゴが疲れますが良くかんでいますと旨味が出てきます。

一度釣りに上流に向っている時、テレビで良く見る場面のように、熊が小川の小さな滝を登っている鮭を獲っている場所に行き当たった事があります。我々も手掴みで鮭を獲って見ようと船を止めてもらいました。

船が近づいたので驚いた熊は鮭をその場に残しどこかへと消えてゆきました。そこで、我々も川に入り込みウジャウジャいる鮭を手づかみしたのです。このぐらいいると簡単に鮭は手でつかめます。
「熊とどちらが手づかみが上手いか?」などと冗談を言いながら鮭を手づかみしたものです。

今造っているカタマランで鮭釣りに行きたいと言うのもアラスカの川の河口まで行けば多分キングサーモンの大物が釣れると思っています。
アラスカの河口近くで船をドリフトさせてジギングで釣るのです。鮭はキット中層にいますのでこの棚を狙って釣ります。勿論トローリングでも鮭は釣れます。ダウンリガーを使って中層を狙えば沢山釣れるでしょう。底にはハリバットがいます。
とにかく乗り物が無いと良い釣りが出来ないのがアラスカやカナダの釣り場ですので、カタマランなど持込み思い切り毎日釣りをする。イヤと言うぐらい鮭を釣る。

シーズンは6月から8月が良いと思っています。この頃にキングサーモンは河口に集まり産卵遡上します。キングサーモンが一番良いのは6月でしょう。
8月にはシルバーサーモンが上がってきます。この鮭も美味い鮭です。キングサーモンから比べると小ぶりですが良くファイトしてくれ釣りも面白い鮭です。
日本で鮭と呼ばれているのはドックサーモンと呼ばれアラスカでは犬も食べないと言われます。(腹を減らした犬なら食べるでしょうが)

ピンクサーモンはウジャウジャといますが美味くないため誰も獲りませんが、カンズメとして売られています。
こんな話しをしていると今にもアラスカに釣りに行きたくなってきますが、カタマランを先ず造ってから釣りに行きたいと思っています。

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