Thursday, December 27, 2007

 

クリスマス真っ最中


クリスマス真っ最中

12月に入って雨模様の日が続き野外での作業が途切れがちとなっていたが、ココ何日か晴れた日が続いたので今までやれなかった船内の底をグラスで固める仕事をやってしまった。
前の日から船内の湿気を取り除き出来る限り底を乾かし晴れ間を狙ってグラスを張り終えたのです。

今、船内は雨が降るとプールに変るほど水がたまり、小降りになると二人で水をかい出してはふき取り乾かす、その後又雨が降ると言うイタチゴッコであったため仕事がはかどらず悩み多き年老いた青春でしたがここでヤット底が張れ、これで雨が降っても水をかい出せば済むという状態になった。

野外でヨットを造るという事は大変な事だと思い知らされているのだが、水が船内に溜まれば船底がもれてはいないか?と言うテストになり、船底を丹念に調べたが異常の無い事がわかり安心している。これで底から海水が入ってくる事はないだろう。
本来この船底を調べるのは夜の暗闇の中で船内をライトで照らし一人が外から明かりが漏れているところはないか?と調べるが、我々は直接船内に水を入れて調べた訳である。

小雨であってもレジンが水に当たるとレジンの固まり方が悪くなり出来上がったものの硬さが出なくなるため、野外での作業が難しいのである。
屋内で作れば解決するのだが、カタマランのようなでかい船を屋内で作るのはかなり大きな建物が必要になり、借りるにしてもかなりの出費が必要となってくるのでたとえ時間が余分に掛かっても自分の敷地でゆっくりと晴れ間を見計らって作れば経済的に楽である。

雨だからといって何も出来ない事はつらいのでまたガレージで作れそうな小物を平行して作っている。
小物と言っても作業時間が大変かかる為、いまダビットとラットとアーチを一度に造っているのです。
ダビットと言うのはディンギー(日本ではテンダーと呼ぶのかな~?)をカタマランの後ろに吊って走る為のもの。実際にセーリングをするとこのディンギーを置く所が以外に無いことがわかる。
ヨットを造る時点でディンギーを置くところまでデザインしてある船はよほどの大きさが必要となるため、デッキの上に縛りつけておくぐらいしかない。
カタマランの場合、前にネットがありここにおいておけばよい様に思うが、前は波に持ち上げられたり、かぶったりするため流されやすく船のどこかにぶつかったりするのでスペースがあってもあまり物を置かない方がよい場所である。

そこでディンギーを後ろに吊るすか、又はコックピットに縛り付けるしか場所が無い。ダビットはこの時ディンギーを後ろに吊るすクレーンのアームのようなものである。
その横に取り付けるアーチ。これはカタマランの船体を後ろの方で支える仕事を兼ねており、このアーチに例えばレーダーやGPSのレシーバーやウインドジェネレーターなどを取り付けるのである。

これはカタマランの容姿にも影響しているため出来るだけカッコよく見える工夫が必要だと思っている。チョッと下カーブを取り入れることによりかっこよくなるのだが、このカーブを造るのに時間が掛かるのが難点でもある。
ラットは写真で見てもらえば良いがカタマランの両サイドに二個取り付ける予定のため二個作っているのだが、一つにフラフープを利用して造ってみた。
もう一つは船材と同じマテリアルを使い造ってみたのだがフラフープの方は少し重たくなってしまった。

アメリカスカップのレース艇はカーボンでラットを造るそうだが、ラットだけで1千万円も掛かるそうだ。我々は二万円ぐらいかな~?見た目は多少いびつに出来上がってはいるが
手作りの味が出ていてなかなか味があると思いませんか?(何~思わない~)
この間マリーナに止まっていた自作のカタマランでは自転車のタイヤを使っていた。少し離れたところから見るとまさか自転車のタイヤと車輪とは見えずなかなかカッコよかったので思わずほめたのだが、よく見ると自転車の車輪だったのには驚いたがこんな発想でカタマランが造れることに嬉しく思った。

船はどうしたらかっこよく豪華に見えるのか?とマリーナでじっくり眺めたことがあるのだが、解った事は光り物がどのくらい光っているか?と要所要所に光り物を多く取り付けてあればかなり良い船に見えてしまうことを発見する。
しかしこれらの船は性能よりステータスとしての乗り物として使われている事も解る。
レーサーなどを見ると光るものはあまり取り付けて無いように見える。これは重たくなる為であり性能が落ちないことや速く走ることを目的にしてある為である。

我々はクルージング艇なのだから、どのぐらい豪華さを取り入れ、どのぐらい実用的に造るか?と考えているのだが問題は予算次第と言う答えが出てくるのが現実です。

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