Saturday, January 12, 2008

 

明日に架ける橋


明日に架ける橋

クリスマス前から好天に恵まれ仕事がはかどっています。

朝は5時に起き未だ暗いうちに朝食を済まし、夜明けと共に仕事に掛かっています。
この様に書くと凄く頑張って必死にやっているように感じると思いますが、実はレジンを使う仕事では外気温が15度から20度が適温のため朝日が昇り気温が高くなってしまうとレジンが直ぐに固まってしまうため仕事にならないのです。

早朝から10時ぐらいまでがこの時期にはレジンを使う仕事に適した時間です。もしくは、夜の7時から日の暮れる9時ぐらいが働ける時間なのです。
昼間は昼寝でもしていた方が体がラクだし、かえってこの方が仕事がはかどるみたいに思います。

我々は基本的には午前中にレジンの仕事を済まし、午後は仕入れや明日の段取りに当てます。
仕事の都合で気温が上がってもやってしまわなくてはいけない時には「これが大変」、必死に時間と温度との戦いとなりチョッともたもたするとレジンがネバネバとしてきて直ぐに煙が上がってくるのです。

もうこうなったら手遅れです。レジンは使い物にならないし、グラスもだめ、ローラーも取替え、この瞬間が予告もなしに突然やってくることがレジンの仕事の大変なところです。
こうなるとショックです。
だから外気温を気にしながら急いで確実に仕事を進めなければいけない。野外でこの仕事をやらざるを得ない我々は天気が良ければこの気温変化に仕事の邪魔をされ、雨が降ればレジンが固まりにくくなり困るし、風が強ければホコリやゴミに邪魔をされるし、貼り付けたグラスがはがれるし、なかなかやりがいのある仕事です。

こんな日々を過しながらもカタマランは順調に出来上がってきて、ただ今、写真のように船体の先端を繋ぐプロッドを繋ぎ、それに橋渡しのキャットウォークを取り付けました。キャットウォークとはファっションモデルがシナシナと歩く細長いステージの事で、カタマランもこれにちなみこの名前を使っています。

その後ろにアンカーを入れる部屋を3つ造り、その後ろがサルーンとコックピットの床となるブリッジデッキが張り終わったところです。
これらを二つの船体と一体化するとなんとなくカタマランの様に見えてきたのが自分なりに不思議です。

この次はこれらを一体化して、揺れ動かないようにするバルクヘッドと言う横向きの壁を作ります。これがチョッと手間取ると思われますがこのまま天気さえよければ何とかなるでしょう。

カタマランの輪郭が見えてきたので少しはやる気が出てきています。
昨日はあまりの暑さのため仕事にならず、出来立てのブリッジデッキでごろりと昼寝をしてみた所なかなか良かった。木陰のデッキは気持ちのいいものです。

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