Wednesday, January 30, 2008

 

喜びの雨


喜びの雨

今日も早朝からカタマラン造りを始めたのだが、小糠雨が降り出した。天気予報ではまた暑い日の予想であったのだが予報が当たらないのがよくある話です。
気分的には仕事をしたい気持ちと、このところ好天続きでチョッと疲れ気味のため休みたい気持ちが入り混じっている所でした。

これ幸いにかたづけをして今日は早上がり。

今カタマランはここまで来たと喜んでいます(写真を見てください)。
今朝の夫婦の討論は「この船は安全か?」と言う課題でした。

我々の船は新しい材料を使い造る、プラスチックのカタマランです。
造っている本人でさえ「これで大丈夫か?」と思うぐらいプラスチックは簡単に造れるのです。造っている途中で眺めてみると何とも頼りが無いように見えます。
段ボール箱を船に見立てると想像が付くと思いますが、こんな薄い紙が箱になりこれを閉じると結構強い箱となる。しかし段ボールの紙だけを見ると何とも頼りなく思ってしまう。

プラスチックの船もそうなんです。フロ桶を浮かべているようなものです。しかし現在の船の90%はプラスチックで作られています。
女房が心配する気持ちは分かるけど材木や鉄で作るといかにも強く思いますが、それは一つの塊として強さを感じるのであって、決してプラスチックより強いと言う意味ではないと思います。

昔、よくワインボトルに手紙などを入れ航海中に海に投げ込んだ事がありますが、今の時代ワインボトルもプラスチックで造られている為、このグラスとプラスチックのワインボトルを同時に海に流したと想定し、どちらが20年後にサバイバルするか?と想像しますときっとプラスチックのワインボトルでしょう。

南太平洋のサンゴ礁の島に行きますと流れ着いた色々なものがあります。どんなものが多いか?と言いますとプラスチックです。何故かサンダルやプラスチックのボトルなどです。
このことから考えても材木や鉄ではありません。プラスチックのボトルを手にとって見てもケッシテ丈夫だとは思わないのに、こんなに軽くて、海の嵐などに巻き込まれているはずなのに何も無かったように島に流れついている。
私の考えるカタマランはこんな軽くて強い(強さの種類が違う)、例えば何かがぶつかるとその力を分散して吸収する強さ、材料が強いのではなく出来上がった形で強さを出し衝撃などを分散しながら持ちこたえるような考えでいます。

ワーゲンを丸く造り、衝撃の力を分散することにより強さを出したように、卵の殻があんなに薄いのに強さがあるように、地震対策としてビルディングが揺れるように造り被害を最低限に抑えるように、在来工法の家屋が強いのではなく2x4の工法が箱になり強くなっていくように現代的に考えて、ヨットの世界に取り入れたいと思うのです。
まともに硬さが強さと考えずに私のカタマランは軽さと強さを両立したいと考えているのです。

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