Sunday, March 23, 2008

 

サルーンの屋根造り




サルーンの屋根造り

今年はファーマーも困るほど天気は良く乾燥した夏が続いています。我々にとっては最高の夏であり仕事が進むので喜んでおります。
おかげでブログを書く時間がとれずご無沙汰しております。

ここでやっと雨降りの朝が来ましたのでブログを書いているのです。
ただ今カタマラン造りはサルーンの屋根を造っているところで、もう少しで屋根が完成というところで材料切れです。
ただ今、ニュージーランドはイースターホリデーのため総てが止まっておりこの連休が済み次第我々も屋根を完成させたいと思っています。

一般的にヨットの屋根はデッキと一体化させて船体と別に作られます。これを風呂の蓋のように上からかぶせるのです。
我々はこの型が無いために船体に直接家の屋根のように組み立ててゆく方法を取りました。
基本的に夫婦二人でこの大きな?カタマランを造ってゆくのですから、二人で担げるぐらいの材料を運び込みこれを空中で組み立てる。

これは可能か?不可能か?「総てに不可能はない」と挑戦しています。これが我々のカタマラン造りのゲームなのです。と偉そうに言ってもどうして造ればいいのか途方にくれるのですが、先ず材料の裏表にファイバーグラスを屋根が耐えられるぐらいに張らなければいけない。
空中でグラスを裏表張る事は不可能に近い。特に裏側にグラスを張るのはオーバーハングになるため何度張っても落ちてくる。グラスが重たければ重たいほど落ちてくる。これが一番難しいだろう。そこでガレージで貼るのだが、裏表一緒に張ってしまえば楽なのだが、裏表張ると今度は曲がらない。

屋根というのはかすかに曲がっていないといけない。そうでないとかぶった波や雨がうまく流れ落ちない為である。
そこで片方だけグラスを張り二人で担げるサイズで運び込み、そしてそれを空中で繋ぎ合わせ組み立てて行く。雨漏りがしないように継ぎ目をメズ目してそれにグラステープを貼り強くする。

その上にグラスを張るのだが、屋根があまり重たくなってしまうのが困るので軽くて強いグラスを張る事にする。
ポリエスター繊維で出来たケブラーと同じ様な強さのあるディオレーンを張り、その上にクロスを張ったのです。
張って直ぐには少し未だ柔らかいかな~と思うくらいでしたが、二三日経つとレジンが硬くなってきてその上にフィーラーを一面何回か塗ると屋根らしく硬くなってきた。

これで二人が屋根の上に乗って作業をしても不安が無く安心できる硬さになり、雨も漏らなくなったのです。
最初のグラス一枚を貼る時は未だ柔らかいのでサルーンの中にかろうじて屋根の上を歩けるようにサポートするやぐらを造りそ~っと屋根を歩き作業をする。
間違って足を踏み外すとグニュ~と柔らかさを感じる。

何とか屋根をいたわりながら作業を進めてゆく。日に日に硬さを増して行き屋根の上を歩いても安定感を感じるようになってくる。屋根の上を安心して歩けるようになると屋根が完成した時なのだ。材料のレジンというのは一日経てば固まるのだが確実に固まるのは温度にも影響されるが1週間ぐらい掛かる為、日に日に屋根が硬くなってゆくのを感じながら屋根を完成させてゆく。

もう少しで完成の屋根に乗りこの屋根が完成したら屋根の上で完成祝いをやろうじゃ`~ないかと夫婦で話す。

Comments: Post a Comment



<< Home

This page is powered by Blogger. Isn't yours?