Sunday, April 13, 2008

 

長く厳しい曲がりくねった道


長く厳しい曲がりくねった道

ロング、アンド、ワインディング、ロードと歌のようにカタマラン造りは長く厳しく、楽しい道です。
今やっとデッキの一部が出来た状態で又雨の日々がやってきました。晴れの日が続くと忙しくて大変ですが、雨になると途端に暇になり何をすれば良いのか退職したサラリーマンのように退屈になります。

ここまでくれば誰が見てもカタマランらしくなり、雨も防げるようになって来ました。
カタマランを造り始めた頃は春の風にテント小屋の工場を何度も潰されたり、やっと出来上がりそうになった船体を嵐に倒されたりと色々問題がありましたが何とか今はヨットに見えてきたのです。

ここで又小さな事件が起きました。ガレージに置いてあったカタマランの材料であるレジンが消えてしまったのです。
船が出来上がってくると野外工場のため外部からなんとなくヨットを造っていることが見えてしまう。周りを立ち木や風除けのネットで隠してはいるがそれでも少しは見えてしまう。

我々には盗られるものはないと安心していましたが高価なヨット材料のレジンがありました。盗まれたものは仕方が無いと諦めこれ以上盗られないことに努力しなければと考えています。
先ずは高価なものは持たない。
これについては困ったもので、レジンなど一般の人には使いようが無いと思っていたのに盗まれた。材料が無いとカタマランを造ってゆくことが出来ないのでこれからも買い続けなければいけない。

少しづつ買うことにしよう。早速セキュリティーライトを買ってきたので取り付けようと思ったら雨で出来ない。ニュージーランドはこれから冬に向かうので暗い時間が多くなる。
少しでも泥棒が入りにくいような手段を考えなければいけない。

最初30年以上前にニュージーランドに訪れた頃は、交通事故が新聞の一面記事であったほどノンビリと安全な平和な国であった。
この様な国が気に入っていたのでセミリタイヤとして住み着いた20年前でもまだゆったりとしていて、各家庭で作った物を持ち寄り和気合い合いとした雰囲気があった。
犯罪も少なく、人々も優しかった。

しかし最近のニュージーランドは世界第二位の犯罪率を誇り?毎週のように人が殺されている。泥棒も一般的である。アメリカのように『殺されなくて良かった』と言われるような国になってきたようだ。

国民が少ないこの国では犯罪者を刑務所で留置しておく為の経費も国民負担が大きく、やたら犯罪者を殺す事も出来ず直ぐに釈放してしまう。これが一番の経費節減策らしい。
殺人犯でも直ぐに釈放である。犯罪者が社会に戻っても孤立してどうにもなら無いので又人を殺して刑務所に戻って行く。このぐらいやるともう少し刑務所でノンビリと暮らせるらしい。刑務所での犯罪者一人当たりの一日の経費は1万5千円ぐらいだとテレビで言っていた。

こそ泥などにはポリスが来ない。ポリスも人数が少なくよほどの事件で無いとパトカーが来ない。
この間も泥棒を見つけた市民が逃げる車にショットガンをぶっ放し捕まえた事件があり、泥棒が捕まったのだがショットガンを撃った人が罪を負ってしまった。
ポリスが簡単に来ないので市民が自衛策としてショットガンで撃ったのでしょう。

泥棒が助かり、摑まえた人が罰せられる。法律とはこんなものなのである。
別の話しですが、泥棒が盗みに入った家の放し飼いの犬にかまれたので裁判となり、泥棒が勝訴、犬の飼い主は罪となった。(泥棒にも職業の自由がある?)
内のマリーナでは、泥棒対策として警備員を雇っているが、この警備員が泥棒をしていた。
捕まった時、盗んだ品物を返して首になったが、この泥棒の言い草は、今までの給料を払ってくれ、でした。

何故この様な国になってしまったのか?と考えると、多分世界の投資が多量にこの国に入り、国民が簡単にこの金を借り個人の投資に使い、あたかも豊かになったかのように錯覚しているからである。
アメリカのサブプライム問題と同じである。
人々が金に目がくらみ誰も彼も金を稼ぐ事に一生懸命となり自分達の持っていた良いところを無くしてゆく様に私は思う。

私の個人的な立場としては、日本のラットレースに嫌気がさしこの国に移民してきたのだが、移民してきたこの国も又世界の何処の国とも同じ様なラットレースが烈しくなってきたようだ。
カタマランなど造っている私がこんな事を言うのはおかしいかもしれないが、何処まで豊かになれば人は満足なのだろう?。
バイオフューエルは使うのをやめましょう。世界には最低限の食事も食べられない人が多くいます。そんな食料を燃料に変えてまで車を走らす事は必要ないと思いませんか?私はどうしても燃料がなくなり歩く事になれば健康に良いと喜んでいます。

しかしこの様なニュージーランドから出てゆくか?と考えた時、未だこれだけのスペースを占有できる国は簡単には見つける事は出来ないと思うし、暮らしのスタンダードも満足しているので多分もう少しここで暮らしてゆくだろうと考える。
年老いてあまり不衛生な国では生活が出来ないと思う。遊びに行くのは何処の国でも楽しいと思うのだが生活すると考えると未だニュージーランドは良い国の一つではないか?

この国で安全に平和に暮らす対策を考えねばならない。

Comments:
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