Sunday, June 01, 2008

 

アーチの取り付けが終わった


アーチの取り付けが終わった

ガレージで作りあがったアーチを何とか二人で担いで青空工場に持ち込み無事取り付ける。
カタマランにアーチが付くと迫力が出てきた。

以前からアーチが欲しかったのでカタマランには絶対取り付けたいと考えていた。
特別アーチなど必要はないのだが、あるとクルージングに便利な事が多く「こんな時、ここにアーチがあったらな~」と思ったことが以前に何度もあった。
そしてコックピットの後ろに大きなアーチがあるだけでヨットが頼もしく見えてくる。

まぁ~遊び心のようなものですねぇ。
これでコックピットが大体出来上がったが、じっくり眺めてみると「角」の角ばったところが目立つ。ヨットでは角は危険なイメージがあり、出来る限り角を落として柔らかい感じに仕上げたい。
その内に角や端の処理をモールディングでカバーして柔らかいイメージにしたいと思っています。

とにかく今は、細かい仕事が多くなかなか前に進まないのです。昨日は船内のグラスがむき出しになっている所に湿気が沁み込むのを防ぐペイントをしたのですが、面積が多く、今日も同じ仕事をする予定です。
船内のペイントはスプレーガンで吹くのですが、船内が霧に包まれたように物凄いペイントの霧が飛び散り、顔などオーストラリアの原住民アボリジィ二ーのようになってしまいます。

まだまだ仕事は数え切れないほどあり当分退屈にはなりません。毎日毎日少しずつ形が出来上がってゆくのが大変な仕事との交換で、楽しく、喜びでもあります。

二年前を思い出すと「カタマランが本当に出来るのかな~」と、自分でも半信半疑だったのですが「私には出来る」と自信を持つしかなかった。
20年前ニュージーランドに来てヨットを買って初めて乗り始めたのですが、その頃我々の周りには自作でヨットを造るニュージーランド人がいっぱいいたのです。
子どもの頃からヨットに乗り親しみ、ヨットを修理してその内自分でヨットを造る。みんな「われが一番」と自信に満ち溢れていて、こんな連中に私は嫉妬を感じていました。

日本人だった私は、ヨットは働き金を稼いで買う物と思い込んでいたからです。
周りの人々がヨットを造れて、私は造れない。
何て私は能力の無い人間だと思ったものです。

一旦海に出ると誰も助けてはくれない。誰もいない海で何でも自分でやらなければいけないのに、修理屋を呼ばないと何も出来ない何と情け無いヨット乗りなんだと思ったものです。
それ以来自分で出来る事は自分でし、ヨットの修理をして少しずつヨットなる物を覚えて行き、セーリングの経験も積んでこんな船が欲しいと自分で設計して、造り出し、ここまで来たのです。

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