Friday, July 11, 2008

 

厚化粧

厚化粧

冬の晴れ間を見つけてはヨット中を厚化粧よろしくレジンにフィラーを加えグルグルかき混ぜ、ピーナツバター状になったものを塗りたくっています。
これが乾くとヨットの表面が鉄のように硬くなります。鉄のように硬くなっても鉄のように重くはありません。

この重さがヨットの性能に将来大きく影響してくるのです。軽く強く造るのが一番金と技術がいる事なのです。
ここでやっとヨット中一回どおり塗りまくり終えた所です。(正確にいいますと床の部分が残っています)せっかく塗ったのにこれをまた削り落とさねば成らないのです。
この作業を楽にするためと平均に塗るためにギザギザのプラスチックのへらで塗ってゆきます。

一旦塗ってから三方向ぐらいの角度に波状に伸ばすと塗ったフィラーが平均になり、乾くと出来たギザギザの山の部分が削りやすくなっています。

ヨットの表面の凹んでいる所はへらを寝かすように塗り、膨らんでいるところはへらを立てるように塗ると全体が平均になってゆくのです。
この後乾燥したらギザギザになった山の部分を削り落し、また新たに少し柔らかめのフィラーを上から塗り、また乾燥後削り落としもう一度ぐらい柔らかいフィラーを塗るとヨットの表面がつるっとした感じに仕上がります。

ここまで来るとこの後ペイントをするのですが、ペイントもプライマーを塗り、アンダーコートを塗り、この後トップコートをしなければいけない。先の長い話である。

これらを天気や温度や風の方向を考慮しながら作業を進めなければいけない。工場があると比較的簡単なのだが野外工場は大変である。
もし20メーターX10メーターの工場を建てるとしたら2500万円ぐらい掛かり、借りると年300万円ぐらい掛かると思うので、天候の良い日を待って貧乏人の私は働こうと思うのです。

気の長い話しですが、毎日少しずつ完成に近づいていることが嬉しく、また出来上がってしまう事がカタマランを造る仕事や楽しみが無くなってしまうような淋しさを感じます。

 ところで前回のアジア人殺しの話しの続きですが、その後オークランド近辺のアジア人1万人ぐらいが集まり町をデモ行進して安全に住める町にしてくれと政府に圧力を掛けたのだが、政府は「お気の毒に」の一言でした。アジア人リーダー達が言うには、チャイニーズマフィアを自分達で雇い銃を持ち自衛するから政府に許可をくれと迫っている。
それに対して政府は『違法だからだめだ』と言う返答でした。
この国は国と言っても400万人ぐらいの人口ですので、日本の静岡県ぐらいです。400万人の人口で現在囚人の数はデーターによると8000人ぐらいだから、概算してみますと一箇所に300人ぐらい収容できるとして刑務所の数は26~7箇所ぐらいあると思う。これが満杯です。
静岡県にはどのぐらい刑務所があるのでしょうか?多分こんなには無いと思います。
一人当たり賄うのにNZ$150とすると一日当り$1,200,000.年間$438、000、000この額を税金を払っている国民を半分として2,000,000人で割ると一人当たりの負担は$220ぐらい。こんな数字と成るが多分現実はもっと多いんだろう。

だから殺人を犯しても直ぐに釈放します。これが一番経費節減策なんです。だからまた釈放した悪者が犯罪を犯し問題を起こすのです。
死刑が無い今、犯罪者は増える一方ですので400万の国民が犯罪者を養っていけなくなっているのです。困ったものです。

だからアジア人がもし犯罪を犯すと罪が厳しく罰金が多く架せられるように見えます(アジア人は金を持っているからと思います)こちらの人が犯罪を犯すと直ぐに釈放して社会奉仕の仕事をさせます。なぜなら現金が無いからです。

もう一つ、日本で言う覚せい剤だと思いますが、これが流行っており覚せい剤を買うために犯罪を犯す馬鹿が増えているのです。
いったいこの先はどうなって行くのでしょうね~。まるで昔のニューヨークのようになって来たのです。
昔ニューヨークではお互いに他人を信じられなくなっており、エレベーターなどで他人と乗り合わせると四隅に立ちお互いに相手を強盗ではないか?と疑い、エレベーターのドアが開くまでドキドキしながら恐々エレベーターに乗っていました。

またこんな時代が来るのかもしれないね~。

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