Saturday, November 01, 2008

 

喜びと苦しみ

相変らず毎日少しずつカタマラン造りは進んでいます。
何分野外で造っているため夜露が降りていたり通り雨が降ったりと労働環境は恵まれているとは言えませんが、冬とは違い、風が吹き気温が上がると働ける状態に戻る今の気候です。

先日窓の取り付けを済ませました。窓枠にアクリルの10ミリをジグソウで窓の形に切り抜き貼り付けるのです。最初の予定では8ミリのアクリルでしたが手に入らず6ミリ又は10ミリしかないと言われたので10ミリにして切り抜き始めたのです。試し切りでは6ミリのアクリルはドイツ製のジグソウの刃で簡単に切れたのですが、10ミリとなるとなかなか切れない。そのうえに刃が熱を持ってアクリルが溶け固まってしまい動かない始末。

そこで刃にオイルを少し落としながら何とか切っていたらジグソウが変な音を立てて壊れてしまった。新しいジグソウを買わないと今日の仕事は出来ないと諦めかけた所、以前に買った中国製の安物のジグソウがあるのを思い出す。
このジグソウならどうせ使っていないのでついでに壊して捨ててしまおうと20年前ぐらいに買ったと思われるジグソウの刃を取り付け切ってみる。「これが大成功」。

今まで一枚切るのに30分も掛かっていたのにあっという間に切れる。この時ばかりは中国製の安モンの機械を尊敬の眼差しで見たものだ。
しかしこれは機械の問題ではなく、多分昔の刃の材質が良かったのだと思う。
もう一台今使えている機械はグラインダーと言ってもいいだろう。中国製の機械は安いのでとにかく買って使って見るがたいがいは直ぐに壊れてしまうのが普通です。しかし保証期間があるため取り替えてもらうことが出来いい品に当たる事もあり運が良ければ長く使える。

とにかくこれで簡単に10ミリのアクリルが切れたので窓枠にあわせてみる。ここで女房が『隙間が少しでもあると雨が入ってくるのではないか?』と言うので「それもソウだ」と思い、枠だけでなく窓の面全体がピッタリとあうようにトライしてみる。
私個人としてはシーラントで貼り付ければいいんじゃ~ないか?と思うのだが真面目な女房は何とかすると言い張る。

それから1週間近く『ア~でもない,コウ~でもない』と、やっていたが幾ら努力をしても余り良い結果は得られない。「このまま時間を掛け続けると残り少ない人生が終わってしまうのではないか?」と、とにかく窓を貼り付けることにしてしまった。
結果的にマズマズぐらいに貼れたのだが、初期の予定より明るめのスモークグラスだったため端の処理が難しく、この後の課題として処理の仕事が残されてると言ったところです。

窓が付くと今度は船内が息苦しくなってきたので換気の為のハッチを付けることにする。
せっかくここまで2年間も船体を密封する為に努力してきたその船体を切り抜かなければならない、これは何ともいえない勇気のいる事である。
ハッチを取り付けるのに船体を切り抜くのは当たり前のはずだが、何故か勇気がいる。

しかし一旦穴を開けてしまえば何処に穴を開けても平気に成る。ハッチは取り付け中ですが、働く側の我々二人の体調がイマイチ良くない状態で困っている。

私は持病の腎臓病関連の通風が出て痛み止めを飲みつつ足を引きずって働いており1週間ぐらいはこの調子は回復しないのではないか?と思われる。痛め止を飲むのだが副作用が恐ろしいので最低限で抑えている。痛みを「味わい」「この痛みを感じている間はまだ生きているし神経が通っている証しだ」と苦し紛れに強がりを言っています。

女房は女房で働きすぎのため「手がかぶれて顔がはれて」大変な状態である。この状態を何とか元に戻さないと前に進めないと言った状態です。「苦あれば楽あり」この時を乗り越えればキット楽が来ると信じていますが「本当にくるかな~?」。

歳は取りたくはないがこれだけは仕方の無い事です。オマケニわが家の飼い猫まで背中を丸くしてうずくまっている姿を見て、ネコに向かって「オイ背中がまがっているぞ~猫背になるぞ~」と励ましている始末である。

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