Friday, March 06, 2009

 

カタマランと腎臓



腹膜透析の講習会

ニュージーランドの腹膜透析は基本的に各自が自宅で行うように指導して、サポートとして各地域の看護婦さんが配置され患者の助けをする。

このため我々夫婦も4泊5日の講習会に行ってきました。ワイカト病院の一角にある腎臓専門の部署に毎日通いマンツーマンで指導してもらう。
宿泊や食事が付き透析に必要な物総てを提供してもらい、透析の練習と腎臓病の講習、腹膜炎にならないように器具の取り扱いやそれにともなう生活態度など、そして一番私が以前から気に成っていた(腎臓患者が採ってもいい水の量)がこの時の説明で分った。

当たり前の話しなのだが、体内に水分(酒でもコーヒーでもミネラルウォーターでも、食物に含まれるどんな水分も同じで)を取り入れるとその取った分だけ排泄しなければ行けない。
健康な人はこの役割を腎臓がやってくれるために心配しなくても良いのだが、腎臓の働きの悪い人は水分を少なくしなければ行けない。水分を少なくせずに取り続けると体内にその水分があふれ出しムクミが始まる。

昼間の生活で立っていたり座っていたりするときは、体内の水分が下半身にたまり足などが膨れ上がるが、夜になりベッドに横になるとこの水分が尻の方から肺の方に移動するため呼吸が苦しくなり眠れなくなる。この水分が体内に多い人は陸上でも肺が水分でいっぱいになり呼吸が出来ず、溺れ死んでしまう事もあるそうだ。

手術の時に見た他の患者達が夜寝られずに病院の廊下を歩き回っていたり、椅子に座ってしか眠れない人達がいて「何故?」という疑問を持っていたのだがこれで分ったような気がする。
私の場合手術前までカタマラン造りに明け暮れていたため、手術から回復、講習とここ2~3週間ぐらい動いておらず、お茶の時間や今までと同じ調子で水分を取りつづけていた為、少し体内の水分が多く今1キロぐらいの減量を目標に体重を落としているところです。

講習中に時間を空けてもらい腎臓移植のコーディネーターに会い話を聞き申請をしておきました。掛かり付けのドクターの診療でも私は腎臓以外は健康だと太鼓判を押してもらいました。
腎臓を悪くした人を多く見ましたが、多くは糖尿病からの薬の取りすぎで腎臓を傷めた人達でした。私の場合腎臓だけですのでドクターや講習してくれた腎臓専門の看護婦も移植を勧めてくれていますので腎臓移植に挑戦してみようと思っています。

これから移植のための検査が忙しくなりそうなのですが、腎臓が私に回ってくるのが2~3年先だと思うのでのんびりと構えています。アセッテ腎臓を移植しても長生きできるとは保証がないので今のところせっかく腹に穴をあけてホースを取り付けたのでこれを少しの間やり体験してみるのもいいのでは?と考えています。
ホースを取り付けたときは少し痛みが残っていたのですが、回復してくるとそんなに違和感もなく、毎日4回の透析液を取り替えることで時間が縛られていますが、何とか時間を上手く使えば今までと余り変ることのない生活が出来ると思います。

しかし問題は人間の体は順応していきますが体内壁も順応して行き少しずつ硬くなって行くそうです。これと共に透析液も量を増やす必要となり、機械を使って夜大量に透析をすることになる。でも多分いつまでも腹膜透析を続けることは出来ないと思っています。この後は腎臓移植かまたは血液透析に変っていく。

血液透析を長くやっている(15年)マオリ人の奥さんが自分の手を見せてくれ、血液透析の話を自慢げに聞かせてくれましたが、手から足からノドまでそこいらじゅう傷跡があり手にはプラスチックなど埋め込まれ、腕の一箇所はコブのように膨れ上がり「吹き出物か?」と思ったら血管だった。触ってみると脈が感じられた。

これには驚いた。私も将来はこんなになるかも?と思うと「ゾ~ッ」とする思いだった。まだ腹に長いホースのピヤスを付けておく方がいいと感じたものだ。
女房は私がこんな体になったと自己嫌悪に少しなっていますが、私自身は新しい経験でもあり旅行に行ったように今までと違った環境に自分を置き人とふれあいこんな生活も面白いもんだと思っています。

私が思うのはこのブログの題名もチェンジライフですので、人間が老化してゆく過程で色々と環境が変って行かなければ行けない。誰もがいつか経験をしなければならない人生の旅だと思っています。

しばらくこのブログには上手く投稿できませんでした。
途切れた期間の進行状況はヤフーのブログにのせてありますが、こちらも書くようにします。

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